[日記]物足りなさが残った東京大賞典
続いて29日(金)の東京大賞典(大井)の話でも。今年の東京大賞典は、何となく有馬記念を思い出す結果となりました。有馬記念も、東京大賞典も、ラストランを迎えた馬が、なかなか勝てずにいた、あるG1レースを勝利して、有終の美を飾ったのですから。東京大賞典は田辺裕信騎手騎乗のコパノリッキーが勝利しました。
田辺裕信騎手に手綱が戻った点は嬉しかったですね。今年の東京大賞典は武豊騎手が乗っていませんでしたから、武豊騎手で挑んでも良かった筈ですが、初めてG1を勝った時の田辺裕信騎手とラストランという点を喜んだ方も多かったのではないでしょうか。
最終レース後、大井競馬場ではコパノリッキーの引退式が行われました。
有馬記念を勝ったキタサンブラックと、東京大賞典を制したコパノリッキー。この2頭には共通点も多いです。最後にG1を勝って、その日の最終レース後に引退式を行う点。年明けには京都競馬場でも引退式が行われる点。そして2頭とも、オーナーさんが有名人である点。そして、もうひとつ共通点があります。
2頭とも、私自身は馬券でお世話になることが全くありませんでした(笑)。買うと来ないし、買わないと来るし、たまに買っている時に来てくれたと思ったら、相手が違うし・・・(笑)。だから、キタサンブラックも、コパノリッキーも、「お疲れ様でした」とは言ってあげたいけど、「ありがとう」という感覚ではないのです。メジロマックイーンのように、「降着になった時に、美味しい想いをした」というよりは、いいかもしれませんけどね(笑)。
この東京大賞典の結果をもう一度、リンクしておきましょう。
JRAから参戦した7頭が、そのまま1~7着という結果でした。地方馬で最先着(8着)となったのは、ヒガシウィルウィン(船橋)でした。前走の浦和記念が2着でしたから、更に相手が強くなる東京大賞典では厳しいだろうな、と思って、私はノーマークにしたのですが、ヒガシウィルウィンがJRA勢の牙城を崩すことが出来なかった点は残念でなりません。5着でもいいから、掲示板に載ってくれれば、何も言うことはなかったのですが・・・。
私がこのサイトで地方競馬の存廃問題について書いていた頃と、地方競馬を取り巻く環境は変わりました。この先、経営不振で廃止となる競馬場はしばらく出てこないでしょう。ならば、地方競馬は次のステップに上がらなければならない状況なのかもしれません。G1で1~7着をJRA勢に独占されているようではいけないと思います。特に、南関東がこんなことでは・・・。賞金水準、外厩も含めた調教施設、人脈など、JRA勢の一角を崩すことが出来る環境が南関東にはあると思うのですが・・・。
かつてのアブクマポーロのように、ダート戦線でJRA勢が一目置かざるを得なくなるような南関東所属馬が現れなければ・・・。
かつてのアジュディミツオーのように、地方競馬だけではなく、日本を代表してドバイワールドカップに参戦するような南関東所属馬が現れなければ・・・。
もちろん、南関東以外の関係者にも期待したいです。でも、ポテンシャルという点で、南関東がこの程度では駄目でしょう。地方所属馬を、南関東所属馬を、無理筋でもいいから絡めて馬券を買って、「何かの間違い」でもいいから馬券圏内に食い込んで、美味しい想いをする。それがダートグレードレースで馬券を買う楽しさだと思っています。しかし、今回の東京大賞典で、地方所属馬の中に、南関東所属馬の中に「無理筋でもいいから」という視点で考えても、「馬券に組み入れよう」という気持ちにさせてくれた馬はいませんでした。その意味では、物足りなさが残った東京大賞典だったように思えてなりません。
ヒガシウィルウィンが「無理筋でもいいから」という話に最も近い存在だったのかもしれません。でも、私にはその気分にはなれませんでした。そして、結果もその通りでした。来年、川崎記念に出てきても果たして・・・?
「ニュース」や「勝負メモ」の更新はまだ残っていますが、「日記」の更新はこれが年内最後となります。ご覧頂いた皆様、情報提供等でお世話になった皆様、そして様々な形でサポートしてくださった皆様、ありがとうございました。素晴らしい2018年をお迎えくださいませ!!