[日記]毎年書いていますが、JRA賞とは別の「権威ある賞」が必要です
昨年、中山大障害が終わった直後に、「オジュウチョウサンを年度代表馬にしよう」という人のご意見を私のTwitterでリツイートしたのですが、ホントに年度代表馬に3票入るとは・・・。さすがにキタサンブラックで仕方がないかな、と思っていた中での3票でしたから、少々驚きました。
「キタサンブラックで満票というのもいかがなものか?」と思いつつ、「オジュウチョウサンが年度代表馬になってしまったら、それはそれで違和感が・・・」と思いつつ、という中での「287対3」という結果を見ると、何となくいい落とし所のような気になりますね。昨日の、
オジュウチョウサンを年度代表馬として投票した人が3人もいる、という結果を見て、「少数意見を大切にする」ことの大切さを再認識しました。
— 菅野一郎(競馬Webサイト管理人) (@Ichiro_Kanno) 2018年1月9日
というツイートは、そんな意味で受け取って頂ければ、と。290人が「全員一致」というのも、北朝鮮みたいで違和感がありますしね。
この話もJRA賞の受賞馬が発表される度に毎年書いていますが、私の「JRA賞」というものに対する考え方を改めて書いておきたいと思います。
JRA賞はひとつの権威ある賞として尊重されるべきですが、JRA賞に対抗する、別の権威ある賞が存在すべきだ、と私は考えています。
その理由は「記者投票の結果とはいえ、人が決めるものだ」という点でもあり、「日本中央競馬会(JRA)という組織は、特別区競馬組合(大井競馬)や岩手県競馬組合(盛岡・水沢競馬)などと同様に、日本国内に存在する競馬主催者団体のひとつに過ぎない」という点でもあります。
例えば、生産者の団体による賞だとか、競馬ブックなど老舗のメディアによる賞でもいいと思います。カテゴリーもJRA賞と変えてもいいでしょう。個人的には「最優秀短距離馬」の範囲にマイル戦が含まれるという点に、少々違和感を持っています。マイルのG1を勝った馬の中には、1800~2000メートルでも勝負になる馬もいるのですから。馬だけではなく、「最も印象に残ったレース」を選ぶのもアリではないでしょうか。
こういう権威はひとつではダメだと思います。別の権威ある賞の存在があって、双方が意義を持つことで機能するのだ、と私は思います。2017年の場合は難しいと思いますが、双方の年度代表馬が異なる、という年がある方が健全な姿であると、私は考えています。