[競馬ニュース]ダート転向が成功!!ミッシングリンクが格上挑戦でTCK女王盃(大井)を制して重賞初制覇
4コーナー手前で、昨年のJBCレディスクラシックを制したララベル(大井、3番人気)が先頭に立ち、その外側にミッシングリンク(JRA、2番人気)が、そして内側からプリンシアコメータ(JRA、1番人気)が迫る。24日(水)の大井11R・TCK女王盃(Jpn3)で、多くのファンはその瞬間、単勝オッズ1.4倍という断然の支持を集めたプリンシアコメータが内ラチ沿いを突いて伸びてくる姿をイメージしたに違いない。
その通り、プリンシアコメータは内側からララベルに並びかけた。だが、ララベルを交わすことができない。逆にララベルに再びリードを許す、という展開になる。そのララベルも既に脚色は一杯だった。外からミッシングリンクに交わされ、さらにブランシェクール(JRA、4番人気)とラインハート(大井、6番人気)にも前を譲る形に。最後は、ミッシングリンク、ブランシェクール、ラインハートの順でゴール板を通過した。勝ちタイムは1分53秒9(ダート1800メートル、馬場状態は不良)。ララベルは4着、プリンシアコメータは6着と、JBCレディスクラシックで激しい叩き合いを演じた2頭は、いずれも惨敗という結果に終わった。
勝ったミッシングリンクはヴィクトワールピサ産駒の4歳牝馬。今月6日(土)に1000万下を制しているが、連勝の形で初の重賞タイトルを獲得した。昨年9月の紫苑S(7着)以来となる2度目の重賞挑戦で、JRAではまだ1600万下にも出走できる馬だったが、格上挑戦で見事にタイトルを獲得した。ダートでの出走は昨年末の中山での2走前(1000万下、3着)からで、ダート転向が成功した形となった。鞍上の戸崎圭太騎手とは4度目のコンビとなる。2016年11月に東京競馬場の芝1800メートル戦での未勝利戦に勝利した時も、戸崎圭太騎手が手綱を取っていた。通算では4勝目。