[日記]賄賂を使ってでも、手に入れたい情報

自宅アパートにおります。例の外出先での仕事も、結構、心身共に擦り減るものなので、何もせずにゴロゴロしたい気分なのですが、やらなければならないことが多くて・・・。

海外から、こんな興味深い話が入ってきました。

北米を代表する女性調教師、リンダ・ライス師に贈賄疑惑が浮上(netkeiba.com)

JRAで「賄賂」はないが......北米女性調教師「贈賄疑惑」と、日本の「使い分け」の違い(ギャンブルジャーナル)

他厩舎の出走情報を手に入れたい調教師が主催者に賄賂を贈るとは・・・。この記事を読んで思い出したのですが、少し前にTwitterでリツイートする形で、こんな記事を紹介したことがありました。

 


Twitterで紹介した記事は、どちらかと言うと、日本とアメリカにおける騎手エージェントの違いについて言及した内容ですが、リンダ・ライス調教師の疑惑とあわせて考えると、アメリカでは馬主や厩舎サイドが「管理馬をどのレースに出走させるのか?」という話は「作戦」に近い話で、乗って欲しいトップジョッキーのエージェントであっても、安易に教えてしまっていい情報ではない、ということなのでしょう。日本だと「作戦」どころか、報道関係者が知っていて、その報道関係者たちを集めて「作戦会議」をやってしまう厩舎もあるというのに・・・。さらに報道関係者が副業でエージェントをやっていたりして、その際の材料にもなっている訳でして・・・。

2008年の秋華賞でこんなことがありました。この時の勝ち馬はブラックエンブレムだったのですが、同馬を管理していた小島茂之調教師は、このレースにブラックエンブレムの他、プロヴィナージュも登録させていました。このプロヴィナージュについて、同調教師が直前まで「出否未定」という態度だったため、スポーツ紙の中には「秋華賞は回避」と報じたところもありました。ところが、最終的には、このプロヴィナージュも出走させるという決断をしたために、良血馬ポルトフィーノが除外されるという事態となり、小島茂之調教師は大きな批判を浴び、ブログが炎上する事態にまで発展しました。

当時、私はこんなことを書いたのですが、

あくまで個人的見解として(競馬Webサイト管理人の活動日記)

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当時、小島茂之調教師は「作戦」としてプロヴィナージュを出走させたのか、どうか、は定かではありませんが(結果的には、プロヴィナージュも3着に入ったのですから「作戦」ではないのでしょうけどね)、アメリカのような競馬文化の中では、この「作戦」は全く批判される筋合いのないものなのでしょう。プロヴィナージュという「隠し玉」を持つという「作戦」だ、と考えれば、「好プレーだった」と言ってもいいのかもしれません。

「他厩舎の出走情報」を知りたい調教師さんは少なくないのかもしれません。ならば、その取り扱いはもっと慎重であるべきなのでしょう(所属するメディアで記事にするのであれば、話は別ですが)。少なくとも、報道関係者が安易に「作戦会議」の場で公開したり、騎手エージェント業に利用したりすべきモノなのか、どうか・・・。ご意見は色々あるでしょうから、私はこれ以上は書きませんが。

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