[競馬ニュース]1分33秒台のハイレベルな決着に!!コパノリッキーがマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡)をレコード勝ち/獲得した重賞タイトルは10個目に
10日(月・祝)の盛岡11Rマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)は、人気を集めたJRA勢同士の駆け引きに見応えを感じた人が多かったに違いない。
コパノリッキー(JRA、1番人気)でも、アスカノロマン(JRA、3番人気)でもなく、ロイヤルクレスト(北海道、10番人気)がハナに立つという、意外な展開で始まったこのレース。さらに意外だったのは、そのロイヤルクレストをホッコータルマエ(JRA、4番人気)が2番手でマークする形になった点ではないだろうか。ホッコータルマエの手綱を取った幸英明騎手は、コパノリッキーよりも前でレースをする作戦に出た。コパノリッキーは前を行くロイヤルクレストとホッコータルマエの2頭を3番手で見る形となった。
3~4コーナーの中間地点でホッコータルマエが先頭に立ち、そのホッコータルマエをコパノリッキーが外からマークする。そしてそのコパノリッキーの直後には、このレース3連覇がかかるベストウォーリア(JRA、2番人気)が浮上。さらに内側からレーザーバレット(JRA、5番人気)とアスカノロマンも迫ってきた。
4コーナーから最後の直線へ。ここでコパノリッキーが先頭に浮上。内側でホッコータルマエが懸命に食い下がり、外からはベストウォーリアが追い込んでくる。だが脚色はコパノリッキーの方が上だった。最後はコパノリッキーが2着以下に1馬身3/4差をつけて、先頭でゴール板を通過した。勝ちタイムの1分33秒5(ダート1600メートル、馬場状態は稍重)は、盛岡・ダート1600メートルのコースレコードを更新するものとなった。ダートの1マイル戦で1分33秒台のタイムが飛び出すあたりは、さすが日本のダート戦線でトップを争う馬たちが集まるJpn1戦と言っていいだろう。勝ち馬にこんなタイムで走られては、地方勢は全く歯が立たない。2着以下はベストウォーリア、ホッコータルマエ、アスカノロマン、レーザーバレット、ラテンロック(JRA、6番人気)の順番となり、JRA勢が1~6着までを独占する結果となった。地方所属馬で最先着を果たしたのは、地元・岩手のライズライン(7着)だった。
勝ったコパノリッキーはゴールドアリュール産駒の6歳牡馬。2013年の兵庫チャンピオンシップ、2014年のフェブラリーS、かしわ記念、JBCクラシック(盛岡)、昨年の東海S、フェブラリーS、JBCクラシック(大井)、そして今年のかしわ記念、帝王賞に続いて、10個目の重賞タイトル獲得となった。今回は2014年の東京大賞典(2着)以来となる、田辺裕信騎手とのコンビだった。