[日記]「決裁文書」の話
自宅アパート近くのファーストフード店におります。
12日(月)、Twitterにこんなツイートを残したのですが
素朴な疑問。財務省のような所が「決済文書を書き換える」という「作業」をした際、ハンコ(サインかな?)はどうしたのだろう?ハンコとか、サインとか、こうしたモノが要らない決済文書って、あり得るのかな?
— 菅野一郎(競馬Webサイト管理人) (@Ichiro_Kanno) 2018年3月12日
「決済文書」ではなく「決裁文書」ですね。スミマセン。
今回、財務省の人たちがやったことは、「書き換え」にせよ、「改ざん」にせよ、「偽装」にせよ、必要な人達の印鑑、またはサイン(署名)を全て貰って、決裁済となった書類の中身を変えた、ということだと思います。その際、決裁された日は変えずに、「その日に初めから変更後の内容で決裁されました」という形に作り変えたことになるのですが、コレって、大変な手間ですよ。文書事態はデータが残っていれば、難しくないかもしれませんが、問題は印鑑、またはサインです。
既に一度、印鑑とかサインとかを貰った人たちに、改めて協力して貰わなければならない筈なのですよ。それぞれの人に「こういう事情で・・・」という説明をした上で改めて貰ったのだとしたら、「組織内の一部の人たちがやったこと」では済まなくなってしまうのではないでしょうか?その印鑑やサインをした人たちも「書き換えは知らなかった」では済まなくなるでしょうし。まさか、「夜中など、その人がデスクにいない時を狙って、引き出しを開けて、こっそりと・・・」なんてことが財務省のようなお役所内で行われている訳じゃ・・・。サインの場合は、それすらもできませんしね。
ニュースを見ながら、自分が三流広告代理店のサラリーマンだった頃を思い出しましたよ。財務省のような超が付くエリートが集まるお役所と、三流広告代理店を一緒にしてはいけませんが、その三流広告代理店で何度か決裁文書というヤツの作成に関わったことがあります。取引先と契約書などを交わした時は必要になりますからね。
この「決裁文書作成」という仕事が大の苦手だったのです。社内の様々な所に事前の根回しが必要で、サラリーマンに必要な適性である「根回し」がヘタクソだった私には(笑)、この作業がいつも苦痛でした。この根回しが不十分であったために、作成した文書を途中で突っ返されたことも何度か・・・。文書はホチキスと製本テープを使って綴じ、製本テープには割印を押してから提出する決まりになっていましたので、突っ返された時は、問題の部分だけを差し替える、などということはできません。ゼロから作り直しになります。こうして出来上がる「決裁文書」ですから、決裁済のモノを差し替えるなんて、とてもじゃないけど・・・。
財務省のようなところは、このテのルールはもっと厳しいような気がするし、「いい」「悪い」とは無関係に、かなりの手間だと思うのですが・・・。コレを重労働だと思わないから、サラリーマンとして、組織の中で働くことができるのかもしれませんけどね。つまり、私にはサラリーマンは向いていなかった、ということか(笑)。
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