[競馬ニュース]逃げ切りは許さず!!ユーロビートが東京記念(大井)を制す
ストゥディウム(船橋、5番人気)がハナを切るという、予想外の展開となった12日(水)の大井11R東京記念(S2)。そのストゥディウムは1コーナーの手前から後続を大きく引き離し、大逃げの形になったことに、大井競馬場内も騒然となったに違いない。そのストゥディウムに後続の各馬が追いついたのは3コーナー。だがストゥディウムの手綱を取る石崎駿騎手(船橋)の動きを見る限り、まだ手応えは十分、といった雰囲気だった。
レースは4コーナーから最後の直線へ。ストゥディウムのリードはまだ続く。やや離れた馬場の中央から吉原寛人騎手(金沢)騎乗のユーロビート(大井、1番人気)と的場文男騎手(大井)騎乗のケイアイレオーネ(大井、2番人気)の2頭が迫る。だがストゥディウムはなかなか前を譲らない。残り100メートル付近でユーロビートがようやくストゥディウムを交わして先頭に。ユーロビートはそのまま後続に2馬身1/2差をつけて先頭でゴール板を通過した。勝ちタイムは2分38秒9(ダート2400メートル、馬場状態は稍重)。ユーロビートに前を譲ったストゥディウムだったが、ケイアイレオーネの追撃を凌いで2着を確保。レース前はハナを切るのではないか?という見方もあったケイアイレオーネは、ストゥディウムにレースの主導権を握られてしまった点が最後まで影響し、3着止まりとなってしまった。チャンピオンゴッド(川崎、3番人気)は4着だった。
勝ったユーロビートはスズカマンボ産駒の7歳セン馬。このレースは2014年にも制している。また昨年はマーキュリーカップを制しており、3つ目の重賞タイトル獲得となった。昨年の帝王賞で4着、今年のダイオライト記念で3着、帝王賞で5着、マーキュリーカップで4着と、JRA勢と対戦となるダートグレードレースでも掲示板を確保する活躍を見せている。