[日記]どうしてギャンブル依存症の責任はギャンブル産業が100%背負わなければならないのでしょうか?依存症に陥った人の自己責任ではないのですか?
ヴィクトリアマイルが行われた13日(日)のことでした。そのヴィクトリアマイルにおける私の馬券を見て、こんなメールを送ってきた人がいます。
「菅野さん、アンタ、ギャンブル依存症なんじゃないですか?お金がないクセに」
この日記に冗談で「オレもギャンブル依存症だから」と書いたことがありますが(笑)、実際のところはわかりません。でも本当にギャンブル依存症だったら、600円などというみみっちい勝負はせずに、どこかから金を借りてでも、あるいは窃盗だとか犯罪行為に及んででも、金をかき集めて勝負するんじゃないですかね?
所持金が少ない。でも、どうしてもこのレースの馬券を買いたい。そんな時に考えられる選択肢は次の3つではないでしょうか?
A.所持金の中から可能な範囲で買う
B.借金をするなり、犯罪行為に及ぶなり、無理やりに金をかき集めて買う
C.買わずに我慢する
私はヴィクトリアマイルにおいてはAでした。そして昨日16日(水)の川崎マイラーズではCでした。しかし、Aを選択するにせよ、Bにせよ、あるいはCにせよ、その選択は自己責任だと思うのですが、その認識は間違っていますでしょうか?少なくとも、馬券を売ったJRAや神奈川県川崎競馬組合の責任ではない筈です。
Bに関しては、ギャンブル依存症という病気がもたらした行為ではないのか?と指摘する人がいるかもしれません。しかし、Bを選択するような人も、生まれつきのギャンブル依存症ではなかった筈です。依存症に陥るまでの過程は自己責任ではないでしょうか。
タバコの吸いすぎが原因で引き起こす病気があります。その病気になるのは、タバコ会社の責任でしょうか?違いますよね。タバコを吸っている人の自己責任です。
先日の「山口メンバー」が引き起こした事件ですが、あの事件は酒造メーカーや、彼に酒を売った店の責任でしょうか?違いますよね。「山口メンバー」自身の自己責任です。
それなのに、どうしてギャンブル依存症に関しては、JRAなどギャンブル産業側に100%責任がある、という話になってしまうのでしょうか?依存症に陥る過程で、その人自身に自己責任はないのですか?一連のギャンブル依存症に関する議論の中で、その人自身の自己責任について全く語られていないのが不可解で、私には納得できません。一般的にギャンブル産業を叩きやすいのは理解しますが、最初にそのギャンブルに手を出すか、否か、を判断するのは、あくまでその人自身の責任ではないのですか?
ギャンブル産業側も、ギャンブル依存症の問題に関しては、責任分界点を明確にしてしまった方がいいと思います。最近、JRAの広告物を見ると、
「馬券は20歳になってから、ほどよく楽しむ大人の遊び」
という一文が必ず入っていますが、こんな中途半端な表現ではなく、
「ギャンブル依存症に陥らないよう、ご注意ください」
と、はっきりと一言書いてしまえばいいのです。その上で「ギャンブル依存症になってしまった。どうしてくれるんだ」とか寝ぼけたことを抜かす輩には、「注意喚起はしたのだから、依存症になるのはテメーの自己責任だ。こっちは知らん」と突き放した方がいいと思うのですけどね。タバコや酒だって、広告物やパッケージに注意喚起の一文があるからこそ、健康を害した人に対する責任は製造元にはない、と言い切ることができるのですから。
最後のもう一度、申し上げます。ギャンブル依存症の責任がギャンブル産業側に100%あるというのは、絶対に間違っています。依存症に陥る人の自己責任です。
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