[日記]日大アメフト部の問題は、競馬界でも起こり得ると思っています

大井競馬場で過ごした23日(水)ですが、最終レース後、大井町駅に戻る無料バスの中、大井町駅前のラーメン屋での夕食時、そして帰りの電車の中で、タブレット端末で、あるライブ中継を見ていました。そうです、日大アメフト部の前監督とコーチの記者会見でした。

私も大学時代、「体育会」と呼ばれるところに所属していましたが、レベルが違い過ぎますし、監督やコーチがいる環境下でプレーしていた訳ではありませんので(登録上、OBに名前を借りる形でした)、その視点では語ることができる話はありません。でも、その後のサラリーマン時代を思い出してしまうのですよ、今回の事件は。

「会社から法律上、あるいは外部との契約上、あるいは非人道的な指示・命令を受けた時、その組織に所属する自分は何をすべきか?」ニュースを見ながら、そんなことを考えました。「オレが責任を取るからやれ」という上司に限って、あの前監督やコーチのように「そんなつもりじゃなかった」と言って逃げますからね。で、その指示・命令に反抗すれば、組織から干されるという・・・。私は反抗して干され、あの選手はその指示・命令通りのことをしたのに「そんなつもりじゃなかった」と梯子を外されました。もっとも私の場合は、干された結果、「競馬Webサイト管理人」という道を見つけましたので、全く後悔してはいないのですが。

ここからは「競馬Webサイト管理人」として、この事件を基に競馬に関する話を少々。あの選手が自ら顔を出し、実名を公表して記者会見を行う前、私はTwitterにこんなコメントを残しました。


既にそんな事例がある、とは言いませんが、現行のルールやその運用方法では、十分に起こり得る事態ではないでしょうか。特にG1のトライアルレースのように「○着までに入ると、優先出走権が与えられる」などという場合は、騎手は騎乗停止になっても、着順が変わらなければ、オーナー側や管理する厩舎側にはメリットしかありません。騎手が捨て駒になれば、その騎手以外はみんな幸せです。そんなことを考える人がいても、全く不思議はないと思います。

上記はJRAにおける話ですが、地方競馬では金沢競馬の八百長疑惑がまた賑やかになり始めています。オーナーなどの立場が強い人から「言うことを聞かないと、もうオレの馬には乗せない」といった話になった場合、あるいは「ここで言うことを聞けば、来週の重賞で騎乗馬を用意する」といった話があった場合、果たして「騎手としてあるべき姿」を貫くことができるでしょうか。恐らく、警察がお金の流れを調べても、実態の把握は難しいでしょう。「今後の話」を口約束ですれば、物的証拠は残りませんし。

こういう話を書くと、「ホースマンには皆、矜持がある。馬鹿にするな!!」という反論があるに違いありません。でも、日大アメフト部の関係者達も建前上は「スポーツマンとしての矜持」があったのではないですか?「矜持」なんてモンは、心の中にしかありません。もちろん、持ち続けていなければならないモノですが、競技を見ているファンはともかく、公営競技の主催者が無条件にその「矜持」の存在を基に信頼・信用を続け、思考停止に陥ってしまったら、その公営競技は成り立ちません。

考え方は色々あるでしょう。感情論だと言われることは承知の上で、信じるしかない場面もあるでしょう。しかし、その結果として嫌われ者になったとしても、起きてはならない事態が発生する可能性について、「競馬Webサイト管理人」として警告し続けようと思っています。

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