[日記]福永祐一騎手の話
昨日27日(日)の日本ダービー(G1)は、福永祐一騎手騎乗のワグネリアンが優勝。福永祐一騎手はついにダービージョッキーとなりました。
私は48歳のオッサンなので、福永祐一騎手をはじめとする「花の96年組」に関しては、デビュー前の公開模擬レースから見ています。公開模擬レースの時、パドックで周回中の「福永祐一騎手候補生」にオジサンたち2~3人組が、こんな声をかけていました。
「頼む、頑張ってくれ!!親父さんの分まで!!」
熱い叫びでした。今でもはっきりと覚えています。当時の私はその様子を見ながら、「この人は色々なモノを抱えながら、騎手になろうとしているのだろうな」と思いました。
私は福永洋一さんの現役時代を生では見ていません。しかし、その時代を知る人にとって、福永洋一さんがいない競馬がどれほど物足りないものであるのか、ということを本や古い映像でしっていましたので、その息子である福永祐一という人が騎手になるということの持つ意味の大きさを感じていました。
福永洋一さんの息子であるが故に、有利だった面もあったでしょう。しかし、そんな名手を父に持ったからこその苦悩もあったのではないでしょうか。特に今日のようなインターネット社会では、ひとつの失敗を起因とする罵声が本人の耳にも簡単に届きます。で、外国人騎手の参戦など、親父さんの時よりも騎手を取り巻く環境は厳しくなっている訳で・・・。
私も、福永祐一騎手に馬券でかなりの損失を被っているひとりです(笑)。しかし、この人には不思議に「バカヤロー」と言う気分にはなれません。馬券を買った(あるいは買わなかった)こっちが悪かった、とすぐ反省したくなる存在です。G1レース後のレース回顧のイベントに「司会者」として登場したり、盛岡競馬場で豚丼をファンに振る舞ったりと、競馬界における自らの役割を意識した行動があるせいかもしれませんが。
ある意味では「苦労人」だと思います。賛否両論あるでしょうけど。ダービー制覇、おめでとうございます!!
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