[競馬ニュース]クビ差で軍配は矢野貴之騎手(大井)に!!ハセノパイロが東京ダービー(大井)を制す/的場文男騎手(大井)は10度目の2着
「的場来たか?どうだ?」ゴール直後、場内実況を担当した耳目社・大川充夫アナウンサーが叫ぶ。だがその外で小さく左手でガッツポーズを決めていたのは、矢野貴之騎手(大井)の方だった。
6日(水)の大井11R東京ダービー(S1)は4コーナーで馬群の外からマクるように先頭に躍り出た矢野貴之騎手騎乗のハセノパイロ(船橋、2番人気)と、その内側から伸びてきた的場文男騎手騎乗のクリスタルシルバー(大井、6番人気)の2頭による叩き合いの展開に。クリスタルシルバーが勝てば、的場文男騎手にとっては37度目の挑戦でついに悲願の東京ダービー制覇となるところだが、勝負の世界は非情である。軍配はクビ差でハセノパイロに上がった。レース後、矢野貴之騎手は場内に降り続いていた雨を「こんな気持ちいい雨があるんだな」と表現。一方の的場文男騎手は10度目の東京ダービー2着となり、「宿題」は来年に持ち越しとなった。
3着にはクロスケ(大井、8番人気)が入り、プロミストリープ(大井、3番人気)は6着、ヤマノファイト(船橋、1番人気)は7着に敗れた。
勝ったハセノパイロはパイロ産駒の3歳牡馬。昨年のハイセイコー記念に続く、2つ目の重賞タイトル獲得となった。全日本2歳優駿で3着、前走の羽田盃で3着にそれぞれ入っている。
同馬の半径リーダーズボードは東海地区で活躍し、2013年のゴールドウィング賞、2014年の新春ペガサスカップ、駿蹄賞をそれぞれ制している。2013年の兵庫ジュニアグランプリで3着に入った実績もある。
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