[日記]中野省吾騎手とジョアン・モレイラ騎手

まずはこの2つの記事を紹介しましょう。既にご存知の方も多いと思いますが・・・。

中野省吾元騎手がマカオで免許取得(サンスポZBAT!競馬)

中野省吾「JRAではなくマカオ」騎手復帰で「競馬界のホリエモン・本田圭佑」爆誕!? 興味があるのは「ビジネス」も(ギャンブルジャーナル)

この日記を書いている時点での話になりますが、彼がTwitterで最後に投稿したツイートはこんな感じです。

 


いずれはTwitterで本人自ら明らかにするのだろうとは思いますが。

この件に関して、ネット上で「良かった!!」「楽しみです!!」などという意見を見かけますが、私はそうは思いません。せいぜい「騎手を続けたきゃ、勝手にどうぞ」といったところでしょうか。中野省吾騎手について、私が思うのは、こんな話でしかありません。

[日記]「中野省吾」という騎手は最初からこの世に存在しなかった、ということにしようと思います。二度と戻ってくるな!!

どんな事情があるにせよ、自分の感情だけで仕事をすっぽかしたことには変わりがない訳で。海外で同じことをやった場合、日本と違って許してもらえるのでしょうか?彼を「天才肌」とか持ち上げる人がいますが、ほどほどにしておいた方がいいと思いますよ。

ところで、中野省吾騎手ですが、報道によると日本の地方競馬における騎手免許が更新できないとわかった時点でマカオに騎手免許の申請をした、とのことです。4月には免許取得の連絡が入っていたようです。約1ヶ月ぐらいでしょうか。一方で、前日付の日記で紹介したジョアン・モレイラ騎手の場合、JRAの騎手になるのに、9月に1次試験、来年1月に2次試験を経て・・・、という話です。このスピード感の違いは何なのでしょうか?中野省吾騎手の場合、ひとまずマカオのシーズンが終わる8月末までの免許ということですので、事情は違うのかもしれませんが、騎乗依頼をすっぽかしたりしなければ(たぶんしないと思いますが-笑)、恐らくはマカオの次のシーズンでも騎乗することになるのでしょう。

国際グレードのレースを勝っている訳でもない上に、持っていた免許の更新が許されなかった中野省吾騎手。一方で国際G1レースをいくつも勝っているジョアン・モレイラ騎手。前者は簡単に騎手免許が取得できて、後者は免許を取得するのに半年も要し、しかも試験を受けるのに日本語を覚えなければならないという・・・。ジョアン・モレイラ騎手は今年9月からの試験で不合格だった場合は、母国のブラジルに帰国して勉強を続ける、という話もあるようです(香港の免許は更新しないそうですので)。これほどの実力者に、負傷以外の理由でレースに騎乗できない期間を作っていいのですかね?合格できたとしても試験の期間はブランクとなる訳ですし。国際的に「日本の競馬って何なの?」という話になりそうな気がして、少々不安なのですが・・・。

前日付の日記を見て「日本の騎手免許はそんなルールになっているのです。知らないのですか?」とメールしてきた人がいたのですが、私が言いたいのは「そのルールを見直す必要があるのではないですか?」ということです。本来、モレイラ騎手ぐらいの実力者が「日本で1年中乗りたい」というのであれば、大歓迎すべきだと思うのですよ。でも、現状は逆ですよね。試験がどうだとか、日本語じゃなきゃダメだとか・・・。中野省吾騎手を「ウェルカム!!」という姿勢で迎え入れるマカオの方がおかしいのでしょうか・・・?

ご意見は色々あると思いますし、価値観や競馬観の違いなどもあるでしょうから、このあたりで止めておきましょう。長々とスミマセン。

[広告]

 

記事下広告

[広告]

-・競馬論, ・競馬雑談, 日記