[日記]人生の区切り

自宅アパートにおります。川崎競馬場にスパーキングレディーカップを見に行くつもりだったのですが、所持金を考えると・・・、という状況の為、馬券は購入しましたが、テレビ観戦で我慢しようと思います。体調もよくありませんし、できるだけ体を休める1日にしようかな・・・。

ワールドカップに出場していた日本代表チームが帰国した、ということで、amebaTVで田嶋幸三・日本サッカー協会会長、西野朗監督、キャプテンを務めた長谷部誠選手の3人による記者会見を見ていました。サッカーを仕事とする人たちですから、「結果」に対して問われなければならない評価はもちろんあります。しかし一方で、監督、選手、スタッフなど、それぞれの立場の人がそれぞれの人生における区切りをどう取り組んだのか?その上でこの「結果」をどう考えるのか?という視点で考えると、「退場者が出たコロンビアにしか勝てなかった」「ベルギーに敗れた」「ベスト8入りを果たすことができなかった」という評価だけでは、語ることができないものを感じました。

ウチは競馬関連サイトですので、競馬に置き換えて話を進めましょう。高知競馬公式サイト内にある、岡林綾乃さんのレポート記事を紹介します。

下村瑠衣騎手(高知競馬公式サイト)

引退式の様子はグリーンチャンネルで見ていました。下村瑠衣騎手(高知)が引退を発表した時、「どうして?」と思われた方の多くが、あの引退式でその理由を知ったに違いありません。私もそのひとりでした。「お疲れ様でした」というより「おめでとうございます」ですね。

引退が発表された時、「また女性騎手がひとり減ってしまう・・・」「かつてのLJSのような女性騎手限定競走が再開される日が遠のいてしまった・・・」とか思われた方も多いでしょう。しかし、岡林綾乃さんのレポート内に出てくる、橋口浩二アナウンサーの言葉が全てのような気がします。

-自分の娘が騎手になるって言ったらどんな気持ちになるか、、、命の危険と隣り合わせな職業なんだから。もーーーー人の親になったら、2人もわかるよ(笑)-

「高知競馬を盛り上げるため」「地方競馬のため」と関係者やファンは語りますし、私もこのサイトでそんな話をしてしまうことがありますが、その当事者の人生を考えると、その目的の為に犠牲を強いることの是非、という点についても、我々はよく考えなければならない訳で・・・。それは日の丸を背負って走るサッカー選手にも、地方競馬の為に頑張る女性騎手にも共通することではないでしょうか?犠牲を犠牲とは思わず、「それがオレの人生だ」という人なら話は別ですが、そんな人でも自分以外の家族など、考えなければならない存在は必ずいる訳でして・・・。

「人生」という視点で考えても、私のように40歳代の後半に差し掛かると、考えてしまうことがあります。これまで生きてきた年月より、残された年月の方が短い可能性が高いのですから、「死ぬ前にやり残したことがないように」と毎日考えています。そう考えた時に、社会が自分に課した使命だとか、社会の為に犠牲になるだとか、そんなことを残された年月でやっている場合なのか、どうか・・・。その為には、周囲の期待を裏切る結果となっても、別の選択肢を追求しなければならない場面が、人生には必ずある筈なのです。でも、多くの人はそのことを無視して、好き勝手な言葉を当事者に投げかけてしまう・・・。

サッカー日本代表の記者会見も、騎手の引退式も、最近はそんな角度からの視点でばかり見てしまいます。そしてそんな視点で考えてしまうせいか、「代表引退」を表明した長谷部誠選手の表情を見ていると、涙が出てしまうのです。下村瑠衣騎手も同様でした。人生における区切りというものは、他の人には想像できないレベルの重さがある筈なのです。

こうした感情は、20歳代、30歳代だった頃には、全く理解できていなかった感情でした。その当時に書いた記事を見ると、その時の自分を説教したくなるというか・・・。今はまだ若い方々も、私のような年齢になると、そのことが理解できるようになると思いますよ。

私も残りの人生を悔いなく生きるための選択をしなければ・・・。

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