[競馬ニュース]有馬記念も3歳馬が制す!!優勝はブラストワンピース
23日(日・祝)の中山11R有馬記念(G1)で最もいいスタートを決めたのは障害界の絶対王者オジュウチョウサン(5番人気)だった。この好スタートに驚いた人も多かったに違いない。だが、驚かされたのはファンだけではなかったようだ。多くのファンが逃げの手に出ると予測していたキセキ(2番人気)がハナに立ったのは1周目の4コーナーから直線に入ったところだった。鞍上の川田将雅騎手もオジュウチョウサンのスタートに慌てていたに違いない。
天皇賞・秋(3着)、ジャパンカップ(2着)と、菊花賞馬らしいスタミナで粘り込む競馬を見せていたキセキだったが、スタート直後に脚を使わされたことが最後の直線に入って影響を及ぼす結果となる。坂で脚色が一杯になり、外から猛然と末脚を伸ばす馬たちの追撃を許すことになってしまった。
それでも、最初にキセキを交わすことになる馬がレイデオロ(1番人気)ではなく、ブラストワンピース(3番人気)の方だったとは・・・。レイデオロとクリストフ・ルメール騎手よりも先に動くことを意識していた池添謙一騎手とブラストワンピースの作戦勝ちだった。先に抜け出したブラストワンピースに迫るレイデオロだったがクビ差及ばず、ブラストワンピースに先着を譲る結果に、中山競馬場内は騒然となる。大歓声の中、高々と手を上げたのは池添謙一騎手の方だった。勝ちタイムは2分32秒2(芝2500メートル、馬場状態は稍重)。クリストフ・ルメール騎手とレイデオロは2着。仕掛けが遅れてしまったことが影響してのクビ差2着だけに、悔しさが残る敗戦だったに違いない。3着にはシュヴァルグラン(9番人気)が浮上。直線の坂で力尽きたキセキは5着だった。
勝ったブラストワンピースはハービンジャー産駒の3歳牡馬。3月の毎日杯、9月の新潟記念に続いて獲得した3つ目の重賞タイトルは初めてとなるG1タイトル、しかも有馬記念というビッグタイトルとなった。これで通算成績は7戦5勝。敗れた2戦は日本ダービー(5着)と菊花賞(4着)ということで、まだ掲示板を外していない。関東馬だが、デビュー戦から池添謙一騎手が手綱を取り続けている。
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