[競馬ニュース]「故意的なものである可能性が高まった」岩手競馬でまた禁止薬物が見つかり、30日(日)から1月7日(月)までの開催が取り止めに

岩手競馬の出走馬から、また禁止薬物が検出された。

今月17日(月)の水沢1R(サラ系2歳C2級、ダート850メートル)で3着に入ったネイチャーサムソン(牡2歳、岩手-盛岡・晴山厚司厩舎)から筋肉増強剤であるボルデノン(アナボリックステロイド)が検出された。栃木県宇都宮市の競走馬理化学研究所から岩手県競馬組合への報告で明らかになったもの。

同馬はJRAでデビューし(当時は美浦・根本康広厩舎に所属)、10月に東京と新潟で、11月に東京でそれぞれ出走した後、JRAの競走馬登録を抹消されて、岩手に移籍。盛岡競馬場の厩舎には11月22日(木)に入厩。翌日の11月23日(金・祝)に採取した検体は、12月5日(水)に陰性が判明している。17日(月)のレースは移籍後の初戦で、11月23日(金・祝)からこの12月17日(月)までの間に、禁止薬物を摂取したと思われる。21日(金)にA検体から、24日(月・休)にB検体からそれぞれボルデノンの陽性反応が見つかったことが、競走馬理化学研究所から報告されているとのこと。

岩手県競馬組合はこの事態を受けて、競馬法違反の疑いで所轄の岩手県警奥州警察署に連絡し、ネイチャーサムソンの事後失格等の処分手続きを進めるとしている。

また、今月30日(日)から来年1月7日(月)までの水沢競馬開催を取り止めると発表した。岩手競馬は11月10日(土)から19日(月)までの間の開催日6日間でも、禁止薬物が見つかった問題で開催を取り止めている。

岩手競馬で、今年度に入って禁止薬物の陽性反応が出た出走馬はネイチャーサムソンで4頭目。これまでは水沢の厩舎で見つかっていたが、今回は盛岡の厩舎で発生している。検出された禁止薬物はいずれもボルデノンで、岩手県競馬組合は今回、岩手競馬公式サイトの中で「一連の陽性馬の発生の原因が故意的なものである可能性が高まった」と明らかにしている。今後は捜査当局に全面的に協力するとのこと。

岩手競馬における禁止薬物陽性馬(4頭目)の発生について(岩手競馬公式サイト)

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