[競馬ニュース]距離克服で5つ目のG1タイトル獲得!!モーリスが天皇賞・秋を制す
海外G1・2勝馬エイシンヒカリ(2番人気)が逃げ、そのエイシンヒカリを昨年の覇者ラブリーデイ(5番人気)が直後でマークする形となった30日(日)の東京11R天皇賞・秋。レースは1000メートル通過60秒8という、やや緩い流れで4コーナーから最後の直線に入る。
エイシンヒカリとラブリーデイの馬体が並んで叩き合いの形となり、東京競馬場内は歓声が湧き上がる。だが真の主役はその外にいた。ライアン・ムーア騎手騎乗のモーリス(1番人気)が外から追い込んできて先頭に。モーリスはやや外にヨレ気味だったが立て直され、そのまま2着以下に1馬身1/2差をつけて、先頭でゴール板を通過した。勝ちタイムは1分59秒3(芝2000メートル、馬場状態は良)。2着にはリアルスティール(7番人気)、3着にはステファノス(6番人気)がそれぞれ入り、末脚が不発に終わったルージュバック(3番人気)は7着、逃げたエイシンヒカリは12着という結果に終わった。
勝ったモーリスはスクリーンヒーロー産駒の5歳牡馬。これまでに獲得したG1タイトルは、昨年の安田記念、マイルチャンピオンシップ、香港マイル(香港・シャティン競馬場)、そして今年のチャンピオンズマイル(香港・シャティン競馬場)といずれもマイル戦で、2000メートル戦でのG1タイトルはこれが初めてとなる。通算では10勝目。ライアン・ムーア騎手が騎乗するのは4回目で、昨年のマイルチャンピオンシップと香港マイルは同騎手が手綱を取って獲得したタイトルだった。