[日記]別府真衣騎手、まずはゆっくりと休んでください
※2010年のレディースジョッキーズシリーズ(LJS)金沢ラウンド(金沢競馬場)で撮影。
気になるニュースが入ってきました。高知競馬所属の別府真衣騎手が29日(土)・30日(日)の騎乗を最後に休業することになりました。
別府真衣騎手で思い出すのは、私がNARグランプリ表彰式に顔を出すことが出来る状況だった頃、同期デビューの山本茜元騎手(愛知)と一緒に優秀女性騎手賞を受賞し、記者会見で「茜には負けたくない」を連発していた姿です。騎手として、アスリートとして絶対に必要な「負けず嫌い」な性格が、彼女の表情からも伝わっていたことを思い出します。
その別府真衣騎手が「心身ともに疲れが出てしまい・・・」というのは、余程のことなのだと想像します。もちろん、「茜には負けたくない」と言っていたあの頃から10年以上が経過していることも確かなのですが。
昨日、優駿スプリント(大井)の後、こんなツイートをしました。
優駿スプリント(大井)は伊藤裕人騎手(川崎)が騎乗のナガタブラック(川崎)が優勝。この馬も3月まで乗っていたのは・・・。勿体無い・・・。
— 菅野一郎(競馬Webサイト管理人) (@Ichiro_Kanno) 2019年6月25日
ナガタブラックに3月まで騎乗していたのは、昨年の川崎リーディングジョッキーで、現在は休業中のあの騎手です。東京ダービー馬となったヒカリオーソも以前の主戦は彼だっただけに、一連の騒動を「勿体無い」と思ったのは私だけではないと思うのですが・・・。
でも10代後半から20代前半に下した、人生における選択について、後にあって「ああやっておけば良かったかも・・・」とか、「こっちを選択しておけば・・・」とか、思うことは誰にでもあるのです。後戻りできる、できない、は別にして・・・。
第三者としては、「これから○○競馬を代表する騎手になるだけの器だったのに・・・」とか、「同期のライバルに負けたくない、なんて言える騎手は素晴らしい!!」とか、勝手なことを考えてしまいますが、その人自身にも人生がある訳ですし、家族などのことも考えなければならないのでしょうから、「勿体無い」というのは身勝手な意見なのかもしれません。その意味では、昨日のツイートに関しては少々反省・・・、ということで。
その上で、別府真衣騎手がどんな決断を下したとしても、その決断を尊重したいと思います。まずは、ゆっくりと休んでくださいな。