[日記]7payとUMACAの共通点
私が住んでいるアパート周辺ですが、実は非常にコンビニが多い地域です。しかも不思議なことに、自宅アパートから最も近い距離にあるコンビニと、2番目に近い距離にあるコンビニがいずれもセブンイレブンなのです(それぞれ方角は違いますが・・・)。
だから、このニュースはどうしても気になってしまうのです。
「脆弱性は見つからなかった」 セブン・ペイ緊急会見の“甘すぎる認識” (1/2)(ITmedia NEWS)
この問題ですが、セキュリティとは全く別のところで疑問に思っていることがあります。それは、この「7pay」というサービスがスタートする、という話を耳にした時から抱いていた疑問でもあるのですが・・・。
このスマホ決済、QRコード決済、バーコード決済といったものについては、競馬とは無関係な書き仕事として、色々と調べて某所で書いたことがあります。もちろん、自分でも使ってみたのですが、その頃から思っていたことがあります。
「このサービス、ファミリーマートやローソンだけではなく、セブンイレブンでも導入して欲しいよなあ」
当時、セブンイレブンは導入が遅れていたことは確かです。同じことが気になっていた人は多かったでしょう。しかし「セブンイレブンでも導入して欲しい」という要望は「セブンイレブンも独自の決済サービスをスタートさせて欲しい」という話とイコールではありません。ファミリーマートやローソンや、大手ドラックストアチェーン店などで使えるPayPayやLINEPayなどが、セブンイレブンでも使えるようになってくれると便利なのに・・・、という意味だったのです。
だって、そうじゃないですか。あっちの店では使えるけど、こっちの店では使えませんとか、AチェーンとBストアでは別々の決済システムを使わなければならない、という話になると、それぞれのシステムにお金をチャージさせなければならない、という手間が生じる訳ですよ。AチェーンでもBストアでも同じシステムを使用することができるのであれば、チャージするシステムは1つでいいのです。
今回、セブンイレブンでは自ら立ち上げた7payだけではなく、PayPayなども新たに使えるようになりました。PayPayが使えるなら、別に独自のシステムなんか必要はないのですよ。どうしてわざわざ7payなんかを・・・?そして、あってはならないセキュリティ面での問題を起こしてしまうという・・・。
利用者の利便性を考えれば、すぐに理解できる話だと思うのですけどね。大きな組織というのは、こういう時に自前のモノにこだわりを持ってしまうから、こんな話になってしまうということなのかなあ・・・?7payって、セブンアイホールディングス関連の店舗以外で使えるようにするつもりだったのでしょうか。それを考えていたとしても、ファミリーマートやローソンでは使えるようにはなりませんよね、たぶん。同じことは同じタイミングでスタートしたファミペイにも言えることなのですが。
キャッシュレスサービスというものが広がってくれるのは嬉しいことなのですが、大きな組織ほど自前のシステムにこだわってしまい、ガラパゴス化して終わるのは、競馬界にも当てはまるような気がします。JRAのUMACAも同様の事態になってしまうんじゃないでしょうか?セキュリティは7payよりもしっかりとしているとは思いますが、UMACAも馬券を買う以外に全く役に立たないシステムですからね。せめて、競馬場内の飲食店で使えるようにならないと・・・。
ちなみに、ダービーの前日と当日に、東京競馬場内の飲食店でUMACAとは全く別の決済システムが利用できることに気がつきました。そう言えば、東京競馬場内にはセブンイレブンもありますが、恐らくPayPayは使えるんですよね?だとしたら、JRAが目指すべき方向はUMACAとは別のところにあると思うのですが・・・。