[日記]昔、私が書いた「地方競馬存続」を願う話は間違いだったのかも・・・、申し訳ありませんでした

悲しいというか、虚しいというか・・・。

金沢競馬公式サイト上でも処分について発表されていますので、リンクしておきましょう。

調教師に対する処分について(金沢競馬公式サイト)

以前にも書いた話ですが、ある地方競馬で出走馬から禁止薬物が見つかった時に、ウチのサイトをいつもご覧になられている他地区の厩務員さんに色々とメールで教えて頂いたことがあります。当時、その厩務員さんは「菅野さん、競馬という所はバレなきゃ何でもアリなのですよ」と話していました。「バレなきゃ何でもアリ」というのもどうかとは思いますが、今回のように「堂々と」というのも・・・(変装ぐらいはしていたのかもしれませんが)。

私はかつて、中津、益田、新潟、上山、北関東(足利・宇都宮・高崎)などが、相次いで廃止になっていた頃、このサイトで「地方競馬存続」について色々な話を書き続けていました。しかし、今回のような事態を見聞きして改めて考えると、当時私がアレコレと書いていたのは全て間違っていたのかもしれません。

昨年の後半から岩手競馬が禁止薬物問題やグリーンチャンネルの番組における問題などでゴタゴタしています。こうしたゴタゴタについて、地元のメディア関係者がTwitterでこんな呼びかけをしていました。

「色々と問題があるのは承知していますが、廃止してしまえ、という言い方はヤメてください。厩舎関係者の皆さんにも生活があるのですから」

それは確かに正論なのですが、その後、インターネットで地方競馬の馬券を買っていた岩手競馬の厩務員が逮捕される、というニュースを見てしまうと、メディア関係者やファンはこの人達の生活まで心配していたというのに・・・、と嘆きたくなります。私もかつてはそんな話を書いていました。

金沢だって、今回の事態が原因で「廃止しろ」という声が出れば、「厩舎関係者の人たちにも生活があるんですよ」という反論があるに違いありません。でも公正保持という、極めて基本的なところで不祥事を引き起こす厩舎関係者がいるようでは、廃止になっても自業自得でしょう。存続を望む人たちの顔に泥を塗るようなモンだと思いますよ。結果的に、彼らを甘やかしただけで、全く地方競馬の為になっていなかったということなのでしょうし。

ばんえい競馬で厩舎関係者によるインターネット馬券購入問題が発覚した時、私は全国の地方競馬主催者に問い合わせをしていたのですが、金沢競馬を主催する石川県競馬事務局からも回答がありました。

~ばんえい競馬厩舎関係者による馬券購入問題を他の地方競馬主催者はどう見た?そして対策は?~特別区競馬組合(大井競馬)と石川県競馬事務局(金沢競馬)が当サイトからの問い合わせに回答(新・競馬ニュース)

主催者が不正防止に取り組んでも、「厩舎ムラ」に自浄能力がなければ、どうにもならないということか・・・。その「厩舎ムラの自浄能力」に疑問符を付けざるを得ない今、これから私はどうやって地方競馬の取り上げていけばいいのか、率直に申し上げて迷っています。

中には「JRAだって表面化していないだけで、水面下では果たして・・・」と言い始める人がいても不思議はないでしょう。今地方競馬で起きている事態は、地方・中央関係なく、「競馬」そのものの存在価値を疑われるものなのかもしれません。そして、そんな事態に陥る原因の中に、私がかつてこのサイトで主張していた話も含まれるのだとしたら、その責任は私自身にもあるのでしょう。結果的にミスリードしてしまったことになるのですから。

申し訳ありませんでした。

 

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