[日記]香港マイルの話
今はグリーンチャンネルWebという便利なモノがあるもので、昨日8日(日)は例の外出先で働いていましたが、香港のG1・4競走のうち、グローリーヴェイズが勝った香港ヴァーズと、アドマイヤマーズが勝った香港マイルは、例の外出先での仕事の合間にライブでレースを見ることが出来ました。
アドマイヤマーズの勝利に関しては、友道康夫調教師が涙ぐんでいる姿に、思わずもらい泣きしそうになりました。仕事に戻らなければならなかったので、何とか我慢しましたが・・・(笑)。競馬って、こんなことがあるんだなあ・・・。日本から香港マイルに参戦していた4頭の中では、勝つ可能性が最も低い馬だと思っていたモンで・・・。
そう言えば、先月亡くなった近藤利一オーナーについて、触れていませんでしたね。同オーナーに関して思い出すのは、アドマイヤジュピタが勝った2008年の天皇賞・春でのこと。このレースは京都競馬場で生で見ていました。当時、京都競馬場のG1当日と言えば、最終レース後にG1に騎乗した騎手たちだけがステージに上がり、福永祐一騎手が司会を務める形でレース回顧のイベントが行われていました。
このレースに「アドマイヤ」の馬は4頭出走していました。だから、ということなのか、騎手たちは何かにつけて同オーナーを「ヒゲの総統」と呼びながらイジっていたことを覚えています。「アドマイヤ」の1頭がスタートで後手を踏むと、その騎手が「あの時、ヒゲの総統が頭の中に浮かびましたよ」などと言ってみたり・・・(笑)。
色々な事を言われたオーナーさんでしたけど、こうした騎手たちをはじめとして、多くの厩舎関係者に慕われた人だったのでしょうね。そうでなければ、あんな場所で騎手たちが「ヒゲの総統」とか言いながらイジったりはしないモンなあ・・・。
そう言えば、亡くなった後藤浩輝騎手がアドマイヤコジーンで2002年の安田記念を制した時、号泣した同騎手が検量室前で真っ先に抱きついたのも近藤利一オーナーでした。私は面識はありませんが、きっとそんな人柄の方だったのでしょう。友道康夫調教師の涙を見た時、すぐに思い出したのは、あの時の後藤浩輝騎手と近藤利一オーナーでした。
2019年の競馬はまだこれで終わりではないですが、今年最も印象に残ったレースかもしれません。