[日記]セレクトセールに何となく感じる後ろめたさ

本日は、例の外出先近くにあるファーストフード店からの日記です。

今日からセレクトセールですか。本日は1歳馬のセールで、ディープインパクト産駒の「シーヴの2019」(牡)が5億1000万円、同じくディープインパクト産駒の「フォエヴァーダーリングの2019」が4億円ですか・・・。相変わらず、ため息しか出ません(笑)。

セレクトセールというと、思い出すことがあります。10年以上前の話ですが、私は当時、ある経営コンサルタントさんのメルマガを良く読んでおりました。競馬とは全く無関係な内容のメルマガです。その経営コンサルタントさんの取引先に馬主さんがいて、その馬主さんに誘われてセレクトセールの会場に足を運んだ時の話をメルマガで書かれていたことを覚えています。

その経営コンサルタントさんは、競馬を全く知らない方です。しかし、目の前で競走馬が1億円を超える価格で取り引きされている様子に、「凄い世界を見てしまった」と、その場の雰囲気に興奮されていたことを覚えています。こんな人が競馬の魅力にハマり、自らも馬主さんになったら面白いのになあ・・・、とか、その日のメルマガを見ながら、当時は思いました。

でも、コロナ禍の中、収入減で生活苦に陥っている人が大量にいる時に、4億とか、5億とか、どんなモンなのだろう?そのお金でどれだけの人が救えるのか・・・?

もちろん、そのディープインパクト産駒が売れたおかげで、ご飯を食べることが出来る人もいる訳ですから、批判めいた話をするのも、いいことではないのかもしれません。それを言い出したら「お前だって、馬券なんか買わずに、寄付しろよ」という話かもしれないし・・・。一応、的中した馬券の払戻金は大切な生活資金だったりしますけどね(笑)。

今年のセレクトセールは、コロナの影響で報道関係者に対して取材制限があるようで、例年に比べると、それほど大騒ぎにはなっていない印象もあります。それが救いかな?でも、4億円とか、5億円とか、そんな金額が簡単に動いてしまう状況を見ていると、少々複雑な心境になります。

念の為、もう一度書いておきますが、批判する気はないですよ。一応は競馬に関する駄文を売って、日銭を稼いでいる人間でもありますので。でも、何となく後ろめたい気分もあるんですよね。「何となく」ではありますが・・・。

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