[日記]不祥事という点では同じでも、JRAと笠松競馬で大きく異なるところ
本日も自宅アパートで日記を書いています。珍しく、朝に日記を書いています。厳密に言えば、まだ夜明け前なのですが(笑)。昼間は、例の外出先で過ごす予定です。
この時間に日記を書いているのは、本来なら昨日付で書くべき話だからです。既にご存知の方も多いと思いますが、笠松競馬の再開が次年度になることが確定しました。3月16日(火)から19日(金)の開催も自粛となります。
第21回競馬「スプリング(SPⅢ)シリーズ」開催自粛及び他場の勝馬投票券の発売自粛について(笠松競馬公式サイト)
私は少し前に、こんな日記を書きました。
[日記]「笠松と同様、JRAも開催を自粛すべきだ」は、ある意味では正論です
事実関係の調査をしっかりやった上で、競馬を開催すべきだ、という点では、JRAも笠松も同じだと思います。但し、「ある意味では」と書いたのには理由があります。感情論としては、JRAも笠松と同様に開催自粛すべきですが、この両者には根本的な違いがあります。
日本という国は本来、ギャンブルというものをやってはいけないことになっています。そのような国において、馬を走らせて馬券を売る、というビジネスを国が例外的に認める上で、必要不可欠な要素があります。それは「公正保持」という概念です。
今、笠松競馬で問題となっているのは、その馬を走らせる側の人たちが馬券を買っていた疑いがある、という点です。走らせる側にいる人達ですから、レース結果を左右させる可能性がある人達です。そんな人達までが馬券を買い、馬券を買うファンと共有するオッズが動き、馬を走らせる側の人たちが馬券で収入を得ていた可能性がある、ということは「公正保持」という概念に対して疑念が生じることは言うまでもありません。
今、JRAで疑われている給付金詐欺も大きな問題ではあります。しかし、走っている馬や、発売されている馬券に対しての影響力はありません。調教師が騎手を殴ったり、酒気帯び運転をしても、「公正保持」という概念に疑念が生じることはありません。給付金詐欺も同様です。
馬券を買う立場の人たちも被害を受けた可能性があるのが笠松競馬であり、その可能性がないのがJRAです。だから、笠松競馬は開催自粛が当然ですが、JRAは開催を続けるのです。Twitterなどを見ていると、この違いを理解せずに「笠松は自粛しているのに、JRAが開催を続けるのはおかしい」と主張されている方が散見されますので、一応書いてみました。
こうした点を踏まえた上で、改めて笠松競馬の問題を考えると、再開する為に岐阜県地方競馬組合が全国の競馬ファンに対してすべき説明は、容易なものではないと思います。問題が発覚してから時間がかかっている点、そしてこの間に公式には何の説明も行われていない点を考えると、そのハードルはますます高くなっているように思えます。果たして、この点を関係者はどう考えているのか、非常に気になっています。