[日記]笠松競馬・第三者委員会報告書に思う~後編:現在、笠松競馬が開催自粛をしている理由は「セクハラ問題」ではありません~

2021/04/02

笠松競馬・第三者委員会報告書に関しての後編ということで。念の為、もう一度リンクを貼っておきます。

第三者委員会からの報告書の受理について(笠松競馬公式サイト)

報告書そのものについては、リンク先ページの下にダウンロード出来るリンクがありますので、そちらでご確認ください。

この報告書について、Twitter等で色々な人達のコメントを見ていますが、「セクハラ問題などという話が出てくるとは思わなかった」というご意見がいくつかあります。私も全くの想定外だったので、驚きました。

それでも、厩舎関係者と思われる方が「ようやくこの話が出てきたか」とコメントをしているツイートを見かけました。恐らく現場レベルでは、30ページ以降に出てくるG調教師(アルファベットは調教師のイニシャルとは無関係だと思われます)のセクハラ行為は、以前から問題視されていたに違いありません。

今回の件とは無関係に、世間一般でも東京五輪組織委員会や某テレビ局における発言・表現に関連して、ジェンダー問題が様々な視点で議論されている昨今です。その点で、このG調教師の行為は容認されるべきではありません。

以前、笠松競馬と同じ東海地区にある名古屋競馬で、女性騎手に対してのセクハラ問題が大きく一般メディアで取り上げられたことがあります。笠松の関係者で、当時のことをよく覚えているという人もいる筈です。そんな競馬場で、こうした問題が発生するのは非常に残念なことだと思います。

しかし、Twitter等で出てくる議論を見ると、「馬券購入問題」よりも「セクハラ問題」に関する感想の方が多いのが気になります。もちろん「セクハラ問題」を無視してはいけません。しかし現在、笠松競馬が開催を自粛しているのは「セクハラ問題」が原因ではありません。「馬券購入問題」がその理由なのです。

どうも、この報告書を読むと「馬券購入問題」から目をそらす為に、「セクハラ問題」について言及しているのではないか、という疑念を抱かざるを得ません。

もし第三者委員会がこうした意図を持って「セクハラ問題」に言及しているのだとしたら、大問題ではないでしょうか。岐阜県地方競馬組合も、同様の意図で第三者委員会に「セクハラ問題」に対する調査も依頼していたとしたら、とんでもない話です。

「馬券購入問題」への注目を薄める目的で「セクハラ問題」が出てきているのだとしたら、逆に岐阜県地方競馬組合や第三者委員会の「ジェンダー問題」に対する認識を疑わざるを得ません。ある意味では、「ジェンダー問題」を悪用していることになるのですから。

重要なことなので、もう一度書きます。現在、笠松競馬が開催自粛をしている理由は「セクハラ問題」ではありません。「厩舎関係者による馬券購入問題」なのです。この報告書を見て、少々気になったので、余計なことではないかと思いつつ、書いてみました。

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