[日記]「難しいからチェックしてはいません」は許されません

現在、29日(木・祝)の12時頃です。毎日、個人的な話ばかりを書いている場合ではありませんので、こんな話でも。前回の日記でも、少し取り上げた、この件について少々。

笠松事案の経緯と協会の対応について(免許上の措置および地方競馬全体で取組む再発防止策)(NAR公式サイト)

この中に、27日(火)の記者会見でのやり取りについても公開されているのですが、

記者会見での質疑応答の概要(NAR公式サイトより・PDF)

Q 調教師・騎手らによる勝馬投票券購入はネット投票により行われたとされている。再発
防止のためにはネット投票の資金の流れをモニタする必要があると思うが、この点につ
いてどうお考えか。
A ネット投票における調査は難しい点があるため今後の課題としたい。

この地方競馬厩舎関係者による馬券購入問題が最初に発覚したのは笠松ではなく、ばんえい・帯広競馬でのことでした。関係者が処分されたのは2016年ですから、5年前のことになります。

当時、私はこのばんえい競馬での事件を踏まえて、全国の地方競馬主催者に再発防止についての取り組みについて問い合わせを行ったのですが、複数の主催者からこんな回答がありました。

-個人情報保護の観点から、対応は難しいですが、必要に応じて対応します-

もう5年経ちますが、何の対応も取られていないということなのでしょうか?

公正保持という視点で考えれば、「チェック方法がない」というのであれば、インターネットで馬券を売ってはいけない筈です。民間委託をしているが故の限界、などというのは全く言い訳にならない筈です。

オッズパークなどはインターネット銀行に口座を持っていれば、会員登録がすぐに出来ますので、事前確認は難しいかもしれませんが、仮に事後対応だったとしても、こうしたインターネット購入サービスにおける監視は必要なのではないでしょうか。

地全協が言う「ネット投票における調査は難しい」が、だから「チェックしてはいません」になってはいけないと思います。でも、現状は「難しいからチェックしてはいません」になっているようにしか思えません。

本来、「難しい」ということは、公正保持における重大な盲点がある、ということなのですから、今すぐインターネットによる発売を止めるべきだと思います。もちろん、今はコロナ禍で、インターネット投票なしにビジネスが成立しないのでしょうから、「止める」という選択肢はないのかもしれませんが。

早急な対応が必要だと思います。

記事下広告

[広告]

-・競馬雑談, 日記