[日記]ばんえい競馬の騒動について、改めて考える~「ゴメンナサイ」しか語らない主催者の姿勢に疑問を抱いています~
2021/05/08
本日7日(金)は、例の外出先には行っておりません。雑用と請け負っている書き仕事をする合間に、ばんえい競馬で第1回能力検査で発生した出来事に関する、様々な記事や意見をネットで見ておりました。
それぞれの立場で、様々な意見があるのは理解出来ますが、主催者側の態度が話を変な方向に導いている為に、騒動が複雑になっているように、私には思えます。
ばんえい競馬に馬券を買う形で参加している競馬好きだけではなく、馬と接する仕事をする立場の人でも、それぞれの専門的な見地から、当事者の対応を擁護する意見が多数あるのですが、主催者側はこうした意見を全く無視した情報発信を続けています。
第1回能力検査における出走馬への不適切な対応について(ばんえい十勝公式サイト)
第1回能力検査における出走馬への不適切な対応について(4/30追記)(ばんえい十勝公式サイト)
主催者は、当該騎手や当該厩務員の行動について、「如何なる理由であれ、出走馬を蹴るということは認められず」としています。つまり、当事者の行為を擁護したり、弁明の機会を与えたり、ということは一切せず、「ゴメンナサイ」というスタンスのようです。「さっさと謝って、幕引きしたい」ということなのでしょうが、このやり方はリスクが大きいと言わざるを得ません。
私も10年ぐらい前までは、年に2~3回は帯広競馬場に足を運んでいました。当時、帯広競馬場で目にした光景や、可能な範囲で関係者にその理由を確認した経験から思うのですが、今回の事態における批判に対する説明や反論を一切せず、「ゴメンナサイ」とだけ語っていると、後になって辻褄が合わない話が出てくるのではないでしょうか?
インターネットライブ中継でそんな場面が映らないように工夫するつもりかもしれませんが、限界があると思います。「全く反省していないじゃないか!!」という事態が発生した場合、開催自粛などという判断に追い詰められることもあり得るでしょう。対応を間違えると、存廃問題に発展する可能性もゼロとは言えません。
この問題が発覚した当初、この日記でこんな話を書きました。
-今回の件が当てはまるか、どうかはわかりませんが、ばんえい競馬は平地競馬と常識が異なる部分も存在します。また、乗馬などで馬と接したことがない人には理解し難い話が平地よりも多いのも、ばんえい競馬の特徴だと思っています。-
「ゴメンナサイ」では、ばんえい競馬の特徴についての理解は広まりません。今回の事態は、「理解されない」ということに対する主催者の認識不足が騒動の終息を遅らせているように思えます。無責任な報道に対する不満もあるかもしれませんが、理解を求める姿勢があまり見られないことが、こうした報道へ対応出来ない原因になっているのではないでしょうか。
個々の評論家や記者がSNSで語るのではなく、主催者自らが進んで情報発信をする姿勢がないと、今回の騒動は解決しないのではないでしょうか。