[日記](映画評)映画「ドリーム・ホース」を見て思ったこと〜私は久しぶりに泣きました〜
本日2本目の日記です。時刻は夕方4時を過ぎました。今、京王線調布駅前のファーストフード店におります。
何故、調布にいるのかというと、Twitterをご覧の方はお分かりかと思いますが、この映画についてご紹介頂きまして、
早速、見て来ました。
記憶が鮮明であるうちに、ネタバレしない程度にご紹介します。
正直な話、Twitterで紹介されるまで、競馬に関する映画が現在公開中であることを全く知りませんでした(情報収集不足です、申し訳ありません)。しかも、この映画については、競馬関連のメディアでもあまり紹介されていないと思います。
そのせいか、失礼ながらあまり期待せずにこの映画を見ておりました。しかし、映画の終盤のシーンに思わず涙が出ました。競馬に関する創作物で最近泣いていない、という人は是非見るべきだと思います。いい意味で期待を裏切られた印象です。
イギリス(ウェールズ)で障害馬として活躍した、ドリームアライアンスという馬の馬主組合を結成した人たちが、このストーリーの中心になっています。ドリームアライアンスは実在した馬でもあり、2009年のウェールズ・ナショナル(G3)に勝利した実績馬です。グランドナショナルに出走した実績もあります。
このドリームアライアンスが活躍したり、レース中の故障で休養を余儀なくされたりする過程で、組合を形成する人たちの間で同馬の今後について様々な不協和音が生じます。その葛藤はそれぞれ立場が異なる人々が抱える環境の問題であったり、かつては炭鉱で栄えながらも廃れつつある登場人物たちが住む谷あいの小さな村が抱える問題であったり、といったところに起因しています。
そんな人間模様を描いたストーリーなのですが、見終えてからふとこんなことを考えました。
馬主という形で競馬に参加する人。
調教師や厩務員といった立場の人。
馬券を買うという形で競馬を楽しむ人。
立場はそれぞれ異なりますが、それぞれに歩んできた人生があって、そんな人生観をフィルターにして競馬という競技は成立しているのだ、ということを再認識させられた気がします。
何が正しいのか、間違っているのか、一概には言えません。皆、その選択に悩んでいるのです。そんな苦悩の中から皆、答えを出さなければなりません。辛いし、苦しいけど、皆そうやって人生を歩んでいるのだ、ということを再認識させられた映画でした。
まだコロナが終息したとは言い難い状況ですので、「競馬好きなら皆、今すぐ映画館に行け!!」とは言えませんし、JRAも「シービスケット」の時にやったような支援をするのは難しいでしょう。しかし、お時間がある方は映画館で実在した競走馬のストーリーに涙を流す時間を作ることをオススメします。