[日記]土古から弥富へ

この中日新聞の記事を見る限り、これは「決定」ということになるのでしょうね。

名古屋競馬場の弥富移転が決定(中日新聞)

この日記を書いている時点で、名古屋競馬公式サイトの方には何の発表もありません。今日中に何らかのリリースがアップされるのかもしれませんが。

名古屋競馬公式サイト

トレーニングセンターが競馬場になった例として思い出すのは門別競馬場です。2009年にナイター化され、道営・ホッカイドウ競馬はこの時から門別のみで開催されるようになったのですが(正確には2009年は開幕時だけ札幌競馬場での開催でしたが)、ある馬主さんに「契約エージェント」の名刺を持たされて、門別競馬場に何度も足を運んでいたのもちょうどこの時でした。当時、「かつてはトレセンだったところで単独開催になる」ということについて、ある調教師さんに話を聞いたことがあります。

トレセンを競馬場にした場合、厩舎関係者のメリットとしてすぐに思いつくのは「輸送コスト」だと思います。でも「輸送コスト」以外にも大きなメリットがあるのだそうです。厩舎で管理している馬がレースに出走する場合、その馬の為に厩舎からそれなりの人手を競馬場に送り込まなければなりません。でも、その日に出走予定がない馬は厩舎に残ります。ということは、厩舎にも人を配置しておかなければなりません。馬を馬房に残したまま、全員で競馬場に行く訳にはいきません。競馬場と厩舎の距離が近く、行き来が楽なのであれば、レースを見つつ、厩舎に残った馬を見つつ、ということも可能かもしれませんが、出走馬を馬運車で輸送しなければならないほど、競馬場と厩舎が離れている場合は、厩舎で留守番をする人が必要になります。かつて、札幌や旭川で開催していた頃、道営・ホッカイドウ競馬の厩舎は、その人手の確保に苦労していたのだそうです。「門別だけで開催するようになって、人のやり繰りが楽になりましたよ」とその先生はおっしゃられていたことを覚えています。

弥富トレセンに行ったことがないので、門別の例が必ずしも当てはまるのかはわかりませんが、愛知の厩舎関係者から特に反対意見が聞こえてこない背景には、同様の理由があるのかもしれません。馬券を買いに足を運ぶファンは明らかに不便になりますから、そのファンに気遣って「賛成」とは言いにくいでしょうけど・・・。でも、この話はきっとスンナリと進むのでしょうね。

土古(名古屋競馬場)にはもう何年も足を運ぶことができていません。もちろん、地元の人間でもありませんから、「賛成or反対」について語ることはできません。でも移転前に、土古にもう一度行きたいなあ・・・。そして出来れば、弥富がどんな所にあるのかも一度見ておかないと・・・。全ては「お金」の問題になってしまうのですが。

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