[日記]広告業界もそうなんだよなあ・・・
今朝はこの記事について少々。
長時間労働も必要なのか avex松浦社長「労基法批判」で大論争(J-CASTニュース)
この中に出てくる、
-好きで仕事をやっている人は仕事と遊びの境目なんてない-
というご意見ですが、広告業界もそうなんだよなあ。だから、今年大騒ぎとなった某大手広告代理店のような話が出てくるのです。
私がかつて勤めていた広告代理店は、そんな「大手」ではありませんでしたが、それでも「広告」という仕事を異常に愛していて、飲みに行くとその想いを雄弁に語り出す人を何人も見てきました。「この仕事をしながら死ぬことができれば本望」みたいな人もいます。そんな環境ですから、過労死や過労自殺が無くなる筈がありません。法律や労働行政が「労働者を守ろう」という方向でアレコレと考えても、その守られるべき立場である労働者が「そんなモン要らん。オレはここで死んでも構わない」とか言い出すのですから、どうにもならない訳ですよ。
「ブラック企業」というレッテルを貼られると、その会社はイメージが悪くなり、就職活動をする学生の間でも評判が悪くなる、というのが一般的だと思います。でも、あの大手広告代理店はそうではないでしょう。あんな形で命を絶った人が出ても、「入りたい」と思う若者はそれほど減らないと思います。その関連企業でもいいから入りたい、と中途採用情報をチェックしている業界関係者の数も減らないでしょうね。そんな業界なのです。
もちろん、そうではない人もいます。私もそうでした。私の場合、入社してから「広告」という仕事から遠く離れた部署に配属になり、長くそんな時期を過ごしているうちにインターネットというものに出会い、業界で語られていることに対して疑問を抱くことができました。だから、今もこうして生きています。その意味ではラッキーだった、ということかもしれません。
ここまでの話は、私自身の経験に基づくもの、ということでひとつ。全く異なる経験を持ち、違う考え方の人を否定するつもりはありません。と最後に念のため、書いておきます。