[競馬ニュース]ばんえい記念(帯広) 今年の覇者はオレノココロ
馬場水分0.6%。今年はパワーを要する重い馬場での1トン戦となった20日(月・祝)のばんえい・帯広9Rばんえい記念(BG1)。第2障害における格闘の末、先頭で山を下ったのは今年もニュータカラコマ(3番人気)。昨年の覇者フジダイビクトリー(2番人気)、そしてこれが最後の騎乗となる浅田達矢騎手(ばんえい)騎乗のカイシンゲキ(8番人気)、昨年の3着馬コウシュハウンカイ(5番人気)が続いて第2障害をクリアした。
だがこの4頭の直後、5番手で山を下ったオレノココロ(1番人気)が次元の違う脚色で伸びてきて、残り30メートル付近で先頭に立ち、そのまま後続を突き放す。オレノココロは残り20メートルのライン付近、そしてゴールライン上の2度止まったが、それでも後続馬はオレノココロとの差を詰めることができず、ばんえい記念初挑戦のオレノココロがばんえい競馬最大のビッグタイトルを獲得した。勝ちタイムは4分7秒6。
2着にはこれが引退レースとなる2015年の覇者キタノタイショウ(4番人気)が浮上。3着にはニュータカラコマ、4着にはフジダイビクトリー、5着にはコウシュハウンカイがそれぞれ入り、以下サクラリュウ(6番人気)、カイシンゲキ、ホクショウユウキ(7番人気)の順でゴールラインを通過。そして最後にフクドリ(9番人気)がゴールした時、今年も帯広競馬場は大きな拍手で包まれた。
勝ったオレノココロはウンカイ産駒の7歳牡馬。2013年のばんえいダービー、2014年のポプラ賞、銀河賞、2015年の天馬賞、チャンピオンカップ、ばんえい十勝オッズパーク杯、ドリームエイジカップ、昨年の帯広記念、チャンピオンカップ、ばんえい十勝オッズパーク杯、ばんえいグランプリ、今年1月の帯広記念に続いて、13個目の重賞タイトル獲得となった。通算では32勝目。