[競馬ニュース]ビッグアーサーがセントウルSを逃げ切り勝ち
11日(日)の阪神11RセントウルS(G2)で最もいいスタートを決めたのは、今年の高松宮記念を制したビッグアーサー(1番人気)だった。最内枠からハナに立ったビッグアーサーだったが、鞍上の福永祐一騎手は恐らく、外からネロ(2番人気)が交わしてハナを奪いに行く、と想像していたに違いない。だが、そのネロは来ない。代わりにビッグアーサーに並びかけてハナに立とうとしたのは、2014年のスプリンターズSを制したスノードラゴン(6番人気)だった。意外な展開だったが、G1馬にレースの主導権を握らせる訳にはいかない。ビッグアーサーと福永祐一騎手はスノードラゴンを内側から交わし、ハナを奪い返す。
見ているファンにとっても、福永祐一騎手にとっても、ビッグアーサーが逃げる、というのは予想外の展開であったに違いない。だが前半3ハロンは33秒1。前の馬に楽な流れだった。ビッグアーサーは4コーナーから最後の直線に入ったところで後続を突き放し、そのまま先頭でゴール板を通過した。勝ちタイムは1分7秒6(芝1200メートル、馬場状態は良)。2着にはネロが浮上。この日のネロは差す競馬を見せた。3着にはラヴァーズポイント(9番人気)が入り、ダンスディレクター(3番人気)は見せ場なく7着に敗れた。
勝ったビッグアーサーはサクラバクシンオー産駒の5歳牡馬。これで高松宮記念に続いて重賞連勝となった。通算では8勝目。