[競馬ニュース]「マジックマン」ジョアン・モレイラ騎手騎乗の日本馬、ネオリアリズムがクイーンエリザベス2世カップを制してG1馬に
30日(日)に香港・シャティン競馬場で行われた、クイーンエリザベス2世カップ(G1、芝2000メートル)で、日本から参戦したネオリアリズム(2番人気)は後方3~4番手のポジションでのレースとなるが、向正面の半ば過ぎに「マジックマン」の異名を持つ鞍上、ジョアン・モレイラ騎手(香港)のマジックが炸裂する。
ジョアン・モレイラ騎手のゴーサインに応えてスパートしたネオリアリズムは3コーナーで一気に先頭に。ネオリアリズムはそのまま4コーナーから最後の直線に入り、粘り込みを図る。ブレイジングスピード(5番人気)、ワーザー(1番人気)、パキスタンスター(2番人気)といった地元・香港勢がネオリアリズムに襲い掛かるが、前を行くネオリアリズムの脚色も衰えない。最後はネオリアリズムが地元勢の追撃を凌いで、先頭のままゴール板を通過した。勝ちタイムは2分4秒59(芝2000メートル、馬場状態は良)。2着にはパキスタンスター、3着にはワーザーがそれぞれ入った。
勝ったネオリアリズムは、ネオユニヴァース産駒の6歳牡馬。昨年の札幌記念、今年の中山記念に続く3つ目の重賞タイトルが、G1初制覇となった。昨年のマイルチャンピオンシップで3着に入っている。ジョアン・モレイラ騎手とは今回が初コンビだった。同騎手は昨年の札幌記念では、ネオリアリズムから2馬身差の2着に敗れたモーリスに騎乗していた。
同馬の半兄アイルラヴァゲインは2007年のオーシャンSを制している。同じく半兄のリアルインパクトは2011年の安田記念や2015年のジョージライダーS(オーストラリア)など重賞4勝を挙げている。