[競馬ニュース]仏オークス馬の仔が日本のオークス馬に!!~鞍上は母も仔もクリストフ・ルメール騎手~優駿牝馬(オークス)の優勝はソウルスターリング/藤沢和雄調教師はJRA重賞100勝達成




21日(日)の東京11Rオークス(G1)で、単勝オッズ1番人気の評価を受けた馬はソウルスターリングだった。前走の桜花賞でも1番人気だった。当時のオッズは1.4倍。だが、当時のソウルスターリングはその評価に応えることができず、3着という結果に終わる。今回のオークスでも1番人気だったが、オッズは2.4倍だった。桜花賞のレースぶりを懸念したファンもいただろう。Frankel産駒ということで、距離に不安を感じたファンもいただろう。僅かではあるが、ソウルスターリングの評価が下がってしまった中、オークスのゲートが開く。

逃げるフローレスマジック(5番人気)を、直後でマークするような形でレースは流れた。3~4コーナーの中間地点で、ソウルスターリングはフローレスマジックに並びかけ、2頭はやや馬体を離したまま、4コーナーから最後の直線へ。ソウルスターリングが前に出たのは残り400メートルのハロン棒付近だった。粘り込みを図るソウルスターリングに、内側からモズカッチャン(6番人気)が迫る。最後はこの2頭による叩き合いとなったが、ソウルスターリングは最後までモズカッチャンに前を譲ることはなく、ソウルスターリング、モズカッチャンの順でゴール板を通過した。2頭の着差は1馬身3/4。勝ちタイムは2分24秒1(芝2400メートル、馬場状態は良)。3着にはアドマイヤミヤビ(2番人気)が浮上。桜花賞2着のリスグラシュー(3番人気)は5着、逃げの手に出たフローレスマジックは6着、桜花賞馬レーヌミノル(4番人気)は13着という結果にそれぞれ終わった。

勝ったソウルスターリングはFrankel産駒の3歳牝馬。G1タイトルは昨年の阪神ジュベナイルフィリーズに続いて2つ目。この他、今年の3月にチューリップ賞を制しており、獲得し重賞タイトルは3つ目となる。

同馬の母スタセリタは2009年の仏オークスを制している。この時、鞍上を務めていた騎手は、今回もソウルスターリングの手綱を取ったクリストフ・ルメール騎手だった。同騎手は仏オークス馬の仔で日本のオークスを制した形となった。クリストフ・ルメール騎手は先週のヴィクトリアマイルをアドマイヤリードで制しており、2週連続でのG1勝利となった。

なお、ソウルスターリングを管理する藤沢和雄調教師は、この勝利でJRAにおける重賞競走で100勝を達成した。タイキシャトル、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ダンスインザムードなどを手がけたトレーナーとして知られている。

レース映像はこちら(JRA公式サイトより)

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