[競馬ニュース]みちのくの「小さな巨人」、山本聡哉騎手(岩手)が大金星!!青森県産のウマノジョーが大井記念(大井)を制す
ユーロビート(大井、2番人気)とケイアイレオーネ(大井、1番人気)。この上位人気馬2頭が前でレースを引っ張る形となった、24日(水)の大井11R大井記念(S2)。レースは4コーナーでこの2頭の間にキタノイットウセイ(船橋、11番人気)が割って入り、最後の直線はこの3頭の叩き合いに。
だが勝者はケイアイレオーネでも、ユーロビートでも、キタノイットウセイでもなかった。この3頭の外から「赤・白鋸歯形・袖白一本輪」という勝負服の騎手が追い込んできた。この日、岩手から駆け付けた山本聡哉騎手が乗るウマノジョー(大井、6番人気)だった。ウマノジョーと山本聡哉騎手は先頭に躍り出ると、そのまま後続に2馬身差をつけて先頭でゴール。ゴールの瞬間、山本聡哉騎手は左の拳を突き出して、喜びを表現した。勝ちタイムは2分7秒6(ダート2000メートル、馬場状態は良)。2着にはタマモネイヴィー(浦和、8番人気)が浮上。3着以下はケイアイレオーネ、ユーロビート、キタノイットウセイという順番でゴール板を通過した。
勝ったウマノジョーはウイングアロー産駒の4歳牡馬で青森県産。これまで重賞では今年2月の金盃(大井)で2着、3月のダイオライト記念(船橋)で3着に入った実績があるが、タイトルを獲得したのは今回が初めてとなる。通算では5勝目。岩手競馬でデビューした馬で、山本聡哉騎手は2歳時にもこの馬の手綱を取った経験がある。
同馬の全兄トーホクアローも岩手競馬で活躍中で、2012年の金杯(水沢)で2着、岩手ダービーダイヤモンドカップ(盛岡)で3着、不来方賞(盛岡)で3着、2013年のみちのく大賞典(水沢)で3着、桐花賞(水沢)で3着にそれぞれ入った実績を持つ。