[日記](書評)「還暦ジョッキー がむしゃらに、諦めない」

本日は、24日(水)に大井競馬場の売店で買ったこの本を紹介しましょう。馬券で稼いだお金で買った本について書評を書く、というのは、競馬Webサイト管理人としてあるべき姿だよなあ(笑)。

タイトルの通り、史上2人目の7000勝ジョッキー、的場文男騎手(大井)が自らの歩みについて書かれた本です。帯には「的場さんは、ぼくの尊敬する素晴らしい騎手です」という、武豊騎手のコメントが入っています。

これまで、雑誌等でのインタビューで話されてきた内容も少なくありませんが、そんな話でも読んでいて新たな発見があったような、そんな気になる部分もありました。個人的には「的場ダンス」や「文男ダンス」などと呼ばれる、あの独特の騎乗フォームについて、自ら語られていた点については非常に興味を持ちました。少し前にあった、netkeiba.comさんの企画による福永祐一騎手との対談の中でもそんな話があったような気はしましたが、それでも「本当は、馬の上でダンスしてはいけないんです」などと改めて書かれると、ご本人の中にある葛藤が垣間見えるような気分になります。あの騎乗フォームには、的場文男騎手なりの意味があるのです。JRAの騎手が真似ても、何の意味もないのでしょうね。

それから、南関東の競馬場に足を運ぶ機会が多い方や、南関東の馬券をよく購入される方は、是非ともチェックしておいた方がいい部分があります。大井、川崎、船橋、浦和の各競馬場における的場文男騎手の「戦術」が語られています。騎手だからこそ感じるコースの特徴がよく理解できるのではないでしょうか。長く騎乗されているからこそ、語ることができる「(各競馬場の馬場における)昔と今の違い」などは、ベテランファンの方でも興味深く読むことができるのではないでしょうか。馬券検討にも役立つと思います。

あとがきの所に、こんな記述がありました。

「東京ダービーは、今年が最後のチャンスになるかもしれませんし、来年か、再来年かもしれません」

今年こそ勝ってくださいよ。勝つまではジョッキーを辞めないでくださいよ。でも、勝ってもジョッキーを続けて欲しいなあ。あの「文男ダンス」をいつまでも見ていたいのですが・・・。

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