[競馬ニュース]船橋競馬と大井競馬も杉村一樹騎手(川崎)への処分を発表、騎乗停止処分期間は7月17日(月・祝)まで実効50日間に

2017/06/10

騎手調整室や業務区域へ携帯電話を持ち込み、外部と通信していたとして、川崎競馬と浦和競馬の両主催者から騎乗停止処分を受けている杉村一樹騎手(川崎)が、船橋競馬場の業務区域や、大井競馬場の他県騎手控室でも携帯電話を持ち込み、通信していたことが明らかとなった。

杉村一樹騎手は、今年1月10日(火)の2016年度第10回船橋競馬2日目に、船橋競馬場の業務区域で携帯電話を使用して、川崎競馬所属の厩務員と打ち合わせを行っていたとのこと。この日、同騎手は船橋7R(サラ系C2選抜馬)でポエタリリカ(川崎)に騎乗して2着に入っている。船橋競馬を主催する千葉県競馬組合は5月15日(月)に同騎手に対して事情聴取を行い、2週間の弁明期間を経た後に、同騎手を注意義務違反で戒告処分とした。

川崎競馬場所属 杉村一樹騎手の処分について(船橋競馬公式サイト)

また、杉村一樹騎手は2016年度第18回大井競馬開催中の今年3月6日(月)から3月9日(木)までの4日間において、他県騎手控室に携帯電話を持ち込んだり、通信が禁止されている自宅待機中に携帯電話を利用するなどして、外部との通信を計4回行っていたとのこと。大井競馬を主催する特別区競馬組合が行った、同騎手に対する2度の事情聴取でこの事実が明らかになった。特別区競馬組合は杉村一樹騎手に対し、川崎と浦和の主催者が科した騎乗停止処分期間終了日の翌日にあたる7月4日(火)から7月17日(月・祝)まで、実効10日間の騎乗停止処分を受けた。

川崎競馬場所属騎手の処分について(大井競馬公式サイト)

これにより、杉村一樹騎手は所属する川崎競馬を主催する神奈川県川崎競馬組合、浦和競馬を主催する埼玉県浦和競馬組合、船橋競馬を主催する千葉県競馬組合、大井競馬を主催する特別区競馬組合と、南関東の全主催者から処分を受けることになった。騎乗停止期間は5月9日(火)から7月17日(月・祝)まで、実効50日間(川崎競馬発表分が30日間、浦和競馬発表分が10日間、大井競馬発表分が10日間)となる。

処分の理由となった、禁止されている場所や時間帯における携帯電話の使用だが、通信していた相手について、川崎、浦和、大井の各主催者は「外部」とのみ発表し、その人物については言及を避けている。一方で、千葉県競馬組合(船橋競馬)は通信した相手を「川崎競馬所属の厩務員」と発表している。だが、川崎、浦和、大井が今回の杉村一樹騎手の行為に対して騎乗停止処分を科しているのに対し、船橋は騎乗停止ではなく、戒告処分としていることから、川崎、浦和、大井が「外部」と表現した人物と、船橋が「川崎競馬所属の厩務員」が同一人物であるのか、という点については、現時点では明らかになっていない。

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