[競馬ニュース]5連勝で2つ目の重賞タイトル獲得!!ニホンピロバロンが阪神ジャンプSを制す
17日(土)の阪神11R阪神ジャンプS(J-G3)でハナを奪って逃げの手に出たのはアップトゥデイト(2番人気)だった。前走の新潟ジャンプSでは単勝オッズ1.7倍という断然の1番人気に支持されながら、レースの流れに乗ることができず、大敗(8着)を喫したアップトゥデイトだが、この日は見違えるような走りを見せた。最後の直線に入る手前の障害でリスヴェリアート(4番人気)に並びかけられたが、最後の直線に入ったところでそのリスヴェリアートを突き放すあたりは、「さすがJ-G1・2勝馬」というべきかもしれない。
だが、アップトゥデイトは別定62キロを背負っている。他の馬とは1~4キロの斤量差がある。J-G1・2勝馬であるがためにやむを得ない斤量差が最終障害を飛越したところで出てしまった。飛越後、最後の直線入り口でリスヴェリアートの直後に迫っていたニホンピロバロン(1番人気)が外からアップトゥデイトを交わして先頭に。ニホンピロバロンはそのまま体半分のリードを保ったまま、先頭でゴール板を通過した。勝ちタイムは3分28秒2(障害・芝3140メートル、馬場状態は良)。アップトゥデイトは内側からテイエムシシーポス(10番人気)にも詰め寄られたが、何とか3/4馬身差で凌いで2着を確保。これは中山大障害連覇に向けて、まずますの結果と考えていいだろう。テイエムシシーポスは障害1勝馬だけに、この3着は大健闘ではないだろうか。アロヒラニ(3番人気)は最後の直線での叩き合いに加わることができず、4着に敗れた。
勝ったニホンピロバロンはフサイチリシャール産駒の6歳牡馬。この勝利で、今年1月の中山新春ジャンプSから続く連勝記録は5となった。昨年の秋に障害入りして以降は、7戦6勝2着1回と全て連対している。この7戦は全て高田潤騎手が手綱を取っている。獲得した重賞タイトルは前走の京都ハイジャンプに続いて2つ目となる。