[競馬ニュース]香港でハイランドリールを破ったあの馬が日本でも!!サトノクラウンが宝塚記念を制して、国内G1初制覇/キタサンブラックは馬群に沈み、9着に
道中3~4番手のポジションでレースを進めたキタサンブラック(1番人気)が、その前でレースを引っ張る3頭の外から並びかけ、4コーナーから最後の直線へ。25日(日)の阪神11R宝塚記念(G1)で、多くの人は単勝オッズ1.4倍という断然の1番人気に支持されたキタサンブラックがここから抜け出して、実力の違いを見せつける・・・、と思ったに違いない。だが、次の瞬間、日本中の競馬ファンが言葉を失うシーンが訪れた。
そのキタサンブラックの外にサトノクラウンが並びかけて、サトノクラウンの方が先頭に躍り出る。一方のキタサンブラックはズルズルと後退して馬群の中へ。その姿はレース前には全く想像できないものだった。レースは先に抜け出したサトノクラウンに内側からゴールドアクター(5番人気)が迫る形に。最後はサトノクラウン、ゴールドアクターの順でゴール板を通過した。勝ちタイムは2分11秒4(芝2200メートル、馬場状態は稍重)。3着にはミッキークイーン(4番人気)が入り、道中は2~3番手でレースを進めていたシャケトラは4着。そしてキタサンブラックは9着。掲示板に載ることさえ出来なかった。
勝ったサトノクラウンはMarju産駒の5歳牡馬。昨年の香港ヴァーズ優勝馬で、香港・シャティン競馬場でハイランドリールに先着してタイトルを獲得した実力馬が、日本国内でもG1制覇を果たした。この他、2015年の弥生賞、昨年と今年の京都記念を制している。2015年の日本ダービーでは3着だった。