[競馬ニュース]タマノブリュネットがレディスプレリュード(大井)を制して初の重賞タイトルを獲得/2着同着と大健闘のトーコーヴィーナスはGRANDAME-JAPAN2016古馬シーズンを総合優勝
19日(月・祝)の大井11Rレディスプレリュード(Jpn2)はトーコーヴィーナス(兵庫、9番人気)はハナへ。鞍上の大山真吾騎手(兵庫)は出ムチを入れ、自らハナを主張する形となった。この大山真吾騎手とトーコーヴィーナスの気合いが他の地方所属の人馬にも伝わったのかもしれない。このトーコーヴィーナスをマークしたのはブルーチッパー(大井、5番人気)、ララベル(大井、6番人気)、ディアマルコ(高知、10番人気)といった地方勢ばかりだった。人気のJRA勢はその後ろからレースを進める展開に。
3コーナー手前でディアマルコが遅れ始めたが、ブルーチッパーとララベルはトーコーヴィーナスをガッチリとマークする。レースは4コーナーから最後の直線へ。ここでトーコーヴィーナスがブルーチッパーとララベルを突き放した場面に驚いた人は多かったに違いない。脚色が一杯となった南関東2頭の代わりに、内側からホワイトフーガ(JRA、1番人気)、外側からはタマノブリュネット(JRA、4番人気)が迫る。だがトーコーヴィーナスはなかなか前を譲らない。3頭は横一線の叩き合いとなり、ゴール手前でタマノブリュネットがこの叩き合いを制し、内側の2頭に1馬身1/2差をつけて、先頭でゴール板を通過した。勝ちタイムは1分54秒7(ダート1800メートル、馬場状態は重)。
外側のタマノブリュネットには先着を許したトーコーヴィーナスだが、内側のホワイトフーガには前を譲らず、2頭は並んだままゴール板を通過。長い写真判定の結果、2着争いはこのトーコーヴィーナスとホワイトフーガの2頭が同着となった。トーコーヴィーナスにとってホワイトフーガは昨年の関東オークスで2秒3差を付けられた相手である。その後、ホワイトフーガはJBCレディスクラシックを制し、Jpn1のタイトルを獲得した。そのホワイトフーガと2着同着という結果は大健闘と言っていいだろう。ララベルも4着、ブルーチッパーも5着にそれぞれ粘り込んだ。一方で、サンソヴール(JRA、2番人気)は見せ場なく11着に敗れた。
勝ったタマノブリュネットはディープスカイ産駒の4歳牝馬。昨年のレパードSで3着、今年のTCK女王盃で3着にそれぞれ入っているが、タイトルを獲得したのは今回が初めてとなる。通算では5勝目。
なお、2着同着と大健闘を見せたトーコーヴィーナス(兵庫)は、この競走をもって全日程を終了したGRANDAME-JAPAN2016古馬シーズンにおいて41ポイントを獲得し、総合優勝を決めた。同馬は兵庫サマークイーン賞で2着、読売レディス杯で2着、秋桜賞で1着に入っている。クロフネ産駒の4歳牝馬で、母は1997年の桜花賞で3着に入ったホーネットピアス。2位はジュエルクイーン(北海道、30ポイント)、3位はディアマルコ(高知、22ポイント)で、以下、ブルーチッパー(大井)、タイムビヨンド(北海道)の順となった。