[日記]競馬ファンが消える瞬間
昨日付の日記を書いた後で思い出した話を少々。
2014年、エピファネイアが勝ったジャパンカップの日でした。東京競馬場で、開門ダッシュをして、このサイト用の写真を撮るスペースを確保した後のことでした。私の近くに、20~40代の男性のみのグループが陣取っていました。4~5人ぐらいのグループだったと記憶しています。
30分ぐらい経ってから、彼らの所に一組の男女が訪れました。男性は30代前半、女性は恐らく20代でしょう。男性は仲間たちに「婚約者です」と言いながら、その女性を紹介していました。メンバーの一人が二人に「そこ、空いてるよ、座りなよ」と声をかけたのです。すると、男性はこんなことを言いました。
「いや、昼ぐらいにここを出なきゃないモンで。彼女、ギャンブル嫌いなんですよ」
・・・・。
どうして、そんな娘と結婚しようと思うのさ?なるほど、彼女の顔に「どうして、朝から私、こんなところ(競馬場)に居なきゃいけないの?」と書いてありましたよ。この世からまた一人、競馬ファンが消えていく瞬間を目撃したような気持ちになりました(笑)。きっと今頃、彼は競馬とは縁遠い生活を送っていることでしょう・・・。
寂しいなあ・・・。寂しいけど、「世間」というレールを踏み外さずに生きていく、というのは、こういうことなのだろうなあ。
以上、既にレールを踏み外してしまった47歳独身男の戯言でした(笑)。