[日記]馬主服の話
昨日付の日記をアップした直後に、北朝鮮がミサイルを発射。昨日付で、
-通常通り、更新作業をする予定で、可能な限りの準備をするつもりですが、どうにもならない事態に陥る恐れもあります。-
と書きましたが、北朝鮮から核ミサイルを撃ち込まれるのも「どうにもならない事態」だよな・・・。
現在、仙台駅前の某ファーストフード店におります。夜行バスで仙台駅に到着したのは、朝の5時。さすがにそんな時間に実家に帰る訳にはいかないので、仙台駅前でサイト更新作業をしております。
地方競馬ファンの方にとっては、このニュースが気になるところではないでしょうか。
[競馬ニュース]南関東4競馬場 10月から一部のレースで馬主服を導入
Twitterを見ていたら、「的場文男騎手が来年の東京ダービーを勝った時に、いつもの勝負服じゃなくて、馬主服だったら嫌だ」という意見を見かけました。お気持ちは良く理解できます。でも「気持ちは理解できます」としか、私には言えません。
このサイトで、ある馬主さんに「契約エージェント」という名刺を持たされて、道営や岩手の厩舎を回っていたことがある、という話を書いたことがあります。確か夏場のことだったと思います。中央の未勝利戦で勝てずに、見切りをつけられた馬がこうした地方競馬に移籍するケースが多くなる時期でした。
ある厩舎に顔を出して、調教師さんと色々な雑談をしていたのですが、その調教師がこんなことを話していたのを思い出します。
「今年はウチの厩舎も、他所の厩舎も、JRAから入ってくる馬が少ないんだよなあ・・・」
厩舎というところは、馬房に馬が居れば、その馬が強くても、弱かったとしても、預託料というお金が入ってくるシステムですから、JRAの未勝利クラスから移籍してくる馬が多くなる夏場は、非常に期待が高まる季節となります。でも、その年はそんな馬が少なくて・・・、とその調教師さんは嘆いていました。
その直後、東京に帰ってから、その「契約エージェント」の名刺を作った馬主さんと飲んでいた時のこと。「○○先生が、今年はJRAから入ってくる馬が少なくて・・・、と嘆いてましたよ」という話をしたところ、その馬主さんは「そんなの自業自得だよ」と一言。その原因については、現在は改善された可能性がありますので、ここでは書きません。でも、こうして地方競馬に所属する調教師さんの中には、JRAからの移籍馬をアテにしている人も少なくないのでしょう(地域によって違いがあるのかもしれませんが)。
今回、南関東が馬主服を認めるにあたり、その条件の中に「JRAの馬主登録を受けている」ことを加えているのも、それぞれの厩舎における経営状況と無関係ではないのでしょう。騎手服という、地方競馬の文化をぶっ壊しかねない話に拒否反応を示す人の気持ちは理解できますが、厩舎の経営が成り立たなければ、競馬はできませんからね。積極的に「賛成です」とは言えませんが、私は「こんなの反対です」などという気にもなれません。
今、馬主服の使用が認められている地方競馬は道営と岩手(一部のレースで)だったと記憶しています。ここに南関東も加わることになるのですが、いずれは全ての地方競馬が同様の流れになるのだろう、と私は予測しています。南関東がやると、他地区も追随するケースが多いですからね。将来的には(と言っても、何年先のことになるのかはわかりませんが)、騎手服というものは地方競馬から無くなってしまうのかもしれませんね。寂しいことですが・・・。