[競馬ニュース]ルージュバックがオールカマーを制す/鞍上・北村宏司騎手は2日間の騎乗停止に
24日(日)の中山11Rオールカマー(G2)は、ハナに立ってレースを引っ張ったマイネルミラノ(10番人気)が1000メートル通過63秒1という緩い流れを利用して、最後の直線に入っても粘り込む展開に。直線の坂を登り切ったところで、逃げるマイネルミラノを内側からルージュバック(5番人気)が、外側からステファノス(1番人気)が交わして形勢が一変。最後はルージュバックがステファノスを1/2差で振り切り、先頭でゴール板を通過した。勝ちタイムは2分13秒8(芝2200メートル、馬場状態は良)。3着にはタンタアレグリア(3番人気)が入り、逃げたマイネルミラノは4着。モンドインテロ(2番人気)は9着に敗れた。
勝ったルージュバックはマンハッタンカフェ産駒の5歳牝馬。2015年のきさらぎ賞、昨年のエプソムカップと毎日王冠に続いて4つ目の重賞タイトルを獲得した。通算では6勝目。2015年のオークスで2着に入っている。
なお、このレースにおいてルージュバックは、4コーナーで外側に斜行し、マイネルディーン(17着)、タンタアレグリア(3着)、アルバート(7着)、マイネルサージュ(14着)の走行を妨害した。この事象はディサイファ(6着)が外側に斜行し、ルージュバックの進路に影響を及ぼしたことがきっかけだった。
JRAの裁決委員はルージュバックとディサイファの斜行がなければ、被害馬は加害馬に先着できた、とは認めなかったため、レースは到達順位の通り、確定した。但し、ルージュバックの鞍上・北村宏司騎手は9月30日(土)と10月1日(日)の2日間において、騎乗停止処分を受けた。また、ディサイファの鞍上・柴山雄一騎手は戒告処分となった。