[競馬ニュース](追記あり)28日(木)船橋5Rでの出来事を巡り、南関東所属騎手の見解が分かれる事態に
2017/09/30
28日(木)の船橋5R(サラ系一般・C3選抜馬、ダート1000メートル)でスタート直後に発生した出来事を巡り、南関東所属騎手の間で見解が分かれている。
複数の報道によると、このレースで、オールジャパンラブ(3着)に騎乗した中野省吾騎手(船橋)は、「スタート直後にすぐ外を走っていたシャイニーソウル(8着、浦和・秋元耕成騎手騎乗)が中野省吾騎手の右腕を噛み付こうとした」として、シャイニーソウルの頭部をムチで叩いたため、裁決委員は同騎手を10月2日(月)から5日(木)まで、4日間の騎乗停止処分とした。中野省吾騎手はこの処分に納得せず、精神的ショックを受けたとして、その後に予定されていたこの日の11Rと12Rの騎乗は「公正保持のため」に乗り替わりとなった。同騎手は29日(金)も同様に「公正保持のため」、騎乗予定となっていた6鞍において、乗り替わりとなった。
中野省吾騎手は29日(金)、自身のTwitterでこのレースにおけるスタート直後の映像とともに、以下のツイートを残し、この処分に対する不満と不服申立てを検討していることを明らかにした。
外の馬を確認した後、ビックリして避けてるの分かると思います。
大腿部に馬の口が当たり反射的に引っ叩いてしまいました。
改善する方法が分からなく馬の顔面を引っ叩いた事実を掲げられると辛いですが不服申し立てします。
横に来るなと引っ叩いたという裁決の説明は何処かにいきましたね。 pic.twitter.com/5WwU1dSk82— 中野省吾 (@FRT_2784) 2017年9月29日
また、同騎手は自身のFacebookで、手の指を負傷し、直線で馬をしっかりと追うことができない状態であることを、患部の写真とともに明らかにしている。
一方、この問題のレースがあった28日(木)に他のレースで騎乗するため、船橋競馬場にいた山崎誠士騎手(川崎)は、自身のTwitterでこの件を報道記事のリンクと共に紹介し、中野省吾騎手を次のように批判している。
これはちょっとなぁ。
馬は噛み付きに行ってません。
現地でパトロール映像見てたし、秋元騎手も進路が無くなり控えた為、馬が頭を上げたと。本人談
そもそも馬に関わる人間が、とっさであれ馬の頭を鞭で叩くという神経が…https://t.co/WqYhqvQTJa— 山崎 誠士 (@sy_akaiakuma) 2017年9月29日
記事作成時点では、地方競馬全国協会(NAR)公式サイト、南関東4競馬場公式サイト(nankankeiba.com)では、中野省吾騎手が公正保持の為に、他の騎手に乗り替わった点のみを紹介している。また、船橋競馬公式サイトは、この件については全く触れていない。
(追記)
中野省吾騎手は30日(土)、自身のTwitterでこのレースのパトロールビデオを公開している。
— 中野省吾 (@FRT_2784) 2017年9月29日
また、同騎手はこのレースについて、次のように付け加え、当時の状況に触れている。
馬は噛みには行っていないですよ。
前五走観ましたがそういった馬のようです。
人間に馬の口が何度も接触する事は基本無いので噛みにきたのだと驚いただけです。
木曜金曜は指の出血でまともな騎乗が出来ないと判断して辞めています。— 中野省吾 (@FRT_2784) 2017年9月29日